ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

クレジットカードの不正利用がなくならないワケ

国内のクレジットカード不正利用被害額はここ数年減少傾向にあるとはいえ、いまだ年間約100億円に上っています。また、偽造キャッシュカードによる不正引き出しも後を絶ちません。なぜこれら偽造カードによるクレジットカードの不正利用がなくならないのにはワケがあります。


クレジットカードの不正利用がなくならないワケ


クレジットカードの不正利用の装置

クレジットカードの不正利用に用いられるカード類は、意外にも古い機器で作られます。生カードと磁気カードリードライター、エンボッサー、ティッパーの装置一式があれば、簡単に偽造カードを作成できるのです。

磁気カードリードライターは、世界でクレジットカードとして使われているJIS-Ⅰ型や、キャッシュカードや国内金融系カードに使われているJIS-Ⅱ型のカードに情報を書き込めます。スキミングなどで得られた、マスターとなるカードを読み込ませることで、コピーも可能です。

エンボッサーはカード表面に番号・名前・有効期限のエンボスを打ち込む装置。エンボスは、オンラインシステムが不調の場合などに、インプリンタと呼ばれる機器で、番号や名前を伝票へ転写するためのものです。

ティッパーはエンボスの先端に色を付ける装置。エンボス加工直後のカードは、文字の先端は白く変色した状態。背景と色が同じで、非常に文字を判別しにくいため、エンボスの頂点に金色や青色で着色を行うことになっています。


クレジットカード不正利用の危険性

これだけの作業でカードは完成。ほんの数分の作業です。しかしなぜ、こんなに簡単にクレジットカードの偽造が可能なのでしょう。ヒントは、機器の古さ。20年以上前の非常に旧式のシステムのものです。

いまだにこれらの機器でも偽造ができてしまうのは、カード自体の規格が40年以上から変わらないレベルであり、セキュリティが非常に低いということ。最新の非接触カードは今のところ安全といわれていますが、地球上にある億単位のカードを一気にICカードへ変更することはできません。

世界では磁気ストライプを使ったJIS規格がいまだ主流で利用されています。このため、どうしてもローテクの部分はなくすことができないのが現状。磁気カードのセキュリティはカセットテープと同じレベルであるため、専用の機器さえ入手すればクレジットカードの不正利用に使われる危険性があります。

なお国内では、学生証や入退室管理カードなどの事務系の磁気カードを偽造する目的で所持していると、5年以下の懲役もしくは50万以下の罰金に処せられます。さらにこれが金融系カードになると、10年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金となり、国内では拳銃所持と同レベルの犯罪とみなされているのです。

■「クレジットカード」おすすめ記事
楽天の家族カードなら小額ポイントが合算できる
ダミーのクレジットカード番号が入手できる!
飛行機の遅延補償はクレジットカードを活用
Vプリカは使い方次第で半永久的にタダ見できる
Vプリカは使い方次第でクレカ番号ジェネレータ

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

あわせて読みたい記事

  • 家電量販店クレカで無料の延長保証が付くのは?
    家電量販店クレジットカードで無料の延長保証は?
  • 新幹線のEX予約で一番得するカードはどれだ?
    EX予約のクレジットカードで一番得するのはどれ?
  • クレジットカード暗証番号が盗まれる意外な場所
    クレジットカード暗証番号が盗まれる意外な場所
  • レンタカーの利用で得するクレジットカードは?
    レンタカーの利用で得するクレジットカードは?

  • オススメ記事

    逮捕者も出た「モザイク破壊」とはどんな技術?

    2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]

    空き巣被害に遭いやすい住宅の特徴と正しい防犯対策

    窃盗事件の大半を占めているのが「空き巣」。しかも、空き巣被害の半分以上は住宅が狙われたものです。アナタの家も知らぬ間に泥棒たちに目を付けられている空き巣被害の予備軍かもしれません。空き巣被害に[…続きを読む]