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イスラム国の戦闘員になるルートはほとんどコネ

「イスラム国」は、SNSなど情報発信に長けた組織だといわれています。プロパガンダは戦闘員を集めるためにどのようなに利用されているのでしょうか。長年、テロ組織や国際情勢を取材してきた軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏に聞きました。



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イスラム国の戦闘員になるケースはコネがほとんど

イスラム国の戦闘員になるケース

イスラム国には日本の省庁に相当する委員会という組織があります。動画を作っているのは、その中の1つ「メディア委員会」です。

彼らは、動画の他にも、ネット上で英文の月刊機関誌『ダビック』を発刊しています。内容はプロパガンダですが、レイアウトやデザインが美しく、視覚に訴える誌面作りが特徴です。

従来の過激派の媒体は仲間向けの閉じたものでしたが、ダビックは外部の人間が興味を持てるよう、配慮が行き届いています。映像もそうですが、商業的なレベルに十分達しており、西欧で相応の経験を積んだ人間がいると見て間違いないでしょう。

ただし、そうした“クール”な映像や機関誌を見て、若者たちがイスラム国の戦闘員となるわけではありません。実際のリクルートでは、リアルな人間関係、つまり“コネ”を使ってイスラム国の戦闘員になるケースがほとんどです。

イスラム国の戦闘員の志願者

イスラム系の人がある程度いる国では、モスクや食堂などにイスラム系コミュニティがあり、志願者はそこにいるイスラム国関係者や地元の顔役のコネで戦闘員としてイスラム国に渡ります。

その過程に活用されるのがメディア委員会の作った、プロパガンダ映像やダビックです。戦闘員がイスラム国への理解を深めるための“参考書”として活用されているのが実情のようです。

TwitterやFacebookなどで、戦闘員の志願者とイスラム国関係者が知り合い、日時と場所を指定して国境付近で落ち合うというケースもあります。しかし、最近はイスラム国もスパイを警戒しており、コネなしで参加するのは難しくなったようです。この情報は『ラジオライフ』2016年3月号に掲載されていました。

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