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AMラジオ局のFM補完放送が2015年12月から開始

首都圏では2015年12月からTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送のAMラジオ放送局が本格的にFM補完放送を開始するなど、FMラジオ放送の周波数再編が進んでいます。そもそも、AMラジオ局によるFM補完放送が開始されることになった経緯を詳しく見てみましょう。



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AMラジオ局のFM補完放送が2015年12月から開始

AMラジオ局はアンテナ工事で遅れ

FM補完放送とは、ビルの影で電波が届かないといった都市型難聴や外国波混信、地理的・地形的難聴、災害への対策のため、AMラジオ放送局に対して、既存のFMラジオ放送局と同等なFM波の割り当てを行うものです。正式名称を「FM補完中継局」といい、コールサインのない中継局としての位置付けです。

首都圏ではTBSラジオ、文化放送、ニッポン放送のAMラジオ局が2015年の春には放送開始の予定でしたが、東京スカイツリー営業開始後のアンテナ工事になり、半年以上遅れてしまったのです。

FMラジオ放送帯の周波数再編が始まった直接のきっかけは、2011年7月に地上波テレビ放送が完全デジタル化したこと。周波数帯域がUHF帯(470~770MHz)に集約され、VHF帯(90~222MHz)が空いたからです。

AMラジオのFM補完放送は90~95MHz

総務省は、マルチメディア放送(V-Low/V-High)に活用すると決めました。V-Highの周波数帯は2012年4月に、NTTドコモによるスマホ向け放送局「NOTTV」としてスタート。

一方のV-Lowは、計画が二転三転。90~108MHzを主にデジタルラジオに割り当てる方針だったものが、2013年7月に95~99MHzをガードバンドとし、99~108MHzを使用することで決着。デジタルコミュニティ放送にも活用される予定だといいます。

こうした経緯で、これまでアナログテレビ放送に対するガードバンドとして、首都圏では割り当てができなかった85~90MHzが開放。周波数がないため新規開局ができないといわれていた、首都圏のコミュニティFM放送の新規参入者にとっては朗報となったわけです。

そして、90~95MHzはAMラジオのFM補完中継局と災害対策のFM中継局、コミュニティFM放送局に割り当てられることになったのです。

AMラジオの補完放送がすでに開始

しかし、いくら難聴エリア対策とはいえ、従来のFMラジオ放送局と同等の出力を持ったFM波の免許をAMラジオ放送局に与えるFM補完中継局という考え方には、多くの民放FMラジオ放送局が疑問を持ちました。FMラジオ放送局にとっては、単にライバル局が増えることになるからです。

既に地方ではAMラジオ局がFM補完中継局の放送を開始。茨城放送はFM波を「i-fm」とネーミング。県域FMラジオ放送局がないので、“補完”の枠を越えて実質的な県域FMラジオ放送局になるという珍現象が起こっています。この情報は『ラジオライフ』2015年11月号に掲載されていました。(文/手島伸英)

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