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関西私鉄の列車無線が遠くまで飛んでいる理由

関東の大手私鉄には空線信号が乗っているなど、同じ私鉄の列車無線でも関東と関西では違いがあります。さらに言えば、基地局の設置方法も違っており、これが受信に与える影響は極めて大きいのです。そこで、実際に関西私鉄の電波がどれくらい受信できるかを現地調査しました。


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関西私鉄の列車無線が遠くまで飛んでいる理由

30km以上離れた列車無線を受信

関西私鉄の列車無線の受信場所はJR新大阪駅から地下鉄御堂筋線で、北へ2つ目の江坂駅にあるホテルの14階。住所は大阪府吹田市になります。

大阪市内のホテルは各路線の中心地ですが、ビルに囲まれているため受信環境に当たり外れが大きいので回避。周囲が開けた大阪市外を選定しました。近くに京都・箕面方面への路線もあるので、確実に受信するために選んだポイントです。

関西私鉄の受信は平日の帰宅ラッシュ時間から深夜、翌朝に行いました。すると、受信地から最短でも30km以上離れている、兵庫県の山陽電気鉄道の列車無線を受信。その他にも、最低10km以上離れた路線の交信を確認できました。

関東の私鉄は沿線から離れると途端に入感しなくなるのが一般的。これは基地局の設置方法が異なるためです。

関西私鉄の列車無線は大ゾーン

関東私鉄の列車無線は沿線に効率良く電波を飛ばすために、指向性のある八木アンテナを線路沿いにたくさん設置。弱い電波で送信して基地局と基地局の間に小さなゾーンを多数形成しています(小ゾーン方式)。

西武鉄道は全線の70%で同軸漏洩ケーブル方式を採用し、列車無線の飛びを極限まで抑えているほど。小さなゾーンを多数作ることで、走行中の列車がどこのゾーン(区間)にいるのかを指令が把握できるからです。

位置情報のやりとりは、列車無線の空線信号に含まれるデータによって、指令側からだけではなく列車側からも行われています。独自の空線信号が、常時発射されている理由はここにあるのです。

これに対して関西私鉄の列車無線は、見晴らしのいい高所に少数の基地局を設置。数が少ない分、大きな出力で広域に電波を飛ばす大ゾーン方式を採用。この差が列車無線の遠距離受信を可能にしているのです。今回の受信は、ゾーン方式の違いを表す結果となりました。

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