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警察キャリアとノンキャリアで違う出世と退職金

警察官は採用されればすぐに1人の警察官として認められます。しかし、そこからものすごく厳しい出世競争が始まるのです。しかも、キャリアとノンキャリア警察官とでは昇任スピードがまったく違います。ノンキャリア警察官の厳しい出世レースの限界とその後の退職金について見ていきましょう。


警察キャリアとノンキャリアで違う出世と退職金

キャリア組は30歳前後で一斉に警視

警察官は、基本的に「巡査」からスタートします。全員2~3年間まじめに勤務を続ければ、巡査長に昇格。3~6年で巡査部長昇格試験を受けられ、これを突破すると巡査部長です。この段階で同期との差が生まれます。

続く警部補も、巡査部長同様に試験で昇格が可能。警部補になると、主任や係長などチームを取りまとめる役割を任されます。いわゆる現場の指揮官です。このため、あえて昇任試験を受けずに最前線に留まるという警察官もいます。

さらに、警部補として4年間の実務経験があれば警部への昇格試験の受験が可能。警部はいわゆる逮捕状の請求などもできる幹部警察官です。警部になるとさらに警視など上を目指したくなりますが、ノンキャリアではほぼ不可能。定員上の空きが出なければ誰も昇任できません。

一方、キャリア警察官は任官時から警部補。警察大学校での研修を終えるとすぐに一斉に警部に昇進するなど、最初からノンキャリアとは大きな差がつきます。警視昇任にあたっての差は大きく、キャリア組は30歳前後で一斉に自動昇進するのです。

職に困らないノンキャリア警察官

キャリアとは国家公務員総合職試験(旧国家公務員Ⅰ種試験)に合格した警察官を指し、身分は国家公務員。所属も警察庁となり、本部や所轄に派遣されるのは出向の形に近いといえます。

同じ国家公務員試験でも、一般職試験(旧国家公務員Ⅱ種試験)合格者は「準キャリア」と呼ばれ、これら以外の地方公務員採用者がノンキャリアとなります。

ノンキャリア警察官は、最も出世しても警視長まで。ただし、これは極めてレアなケースで、警視正や警視への出世はよほど優秀で人脈も持っていなければ不可能といわれています。

こうして、ほとんどのノンキャリア警察官は警部補か巡査部長で退官。定年は60歳です。警視以上に出世することができれば定年が早まりますが、ノンキャリア警察官にとってはあまり関係ありません。

巡査部長として定年まで働くと退職金は2,500万~3,000万円ほど。そして、定年後は職に困らないといわれます。最も一般的な再就職先は警備員。警備会社は警察退官者のための採用枠を設けているケースが多いようです。他にパチンコ関係や交通保安関係など、警察と関係の深い業種にも再就職先が用意されています。

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