警察の「交番・派出所・駐在所」の違いとは?
全国に約6千か所も設置されている「交番」は、市街地の各所に設けられた警察官の詰め所のこと。交代で番をすることから交番と呼ばれます。以前は「派出所」が交番の正式名称でした。このほか、同じ警察官の詰め所でも「駐在所」も存在します。警察の「交番・派出所・駐在所」の違いを見ていきましょう。

交番の地域警察官の刑法犯検挙人員
交番の所属は所轄警察署の地域課となり、一般的に3交代制で2人以上の勤務が原則です。そんな交番勤務の主な仕事は「一般警ら活動(パトロール)」と「巡回連絡」になります。巡回連絡とは担当地域内の各世帯や会社を訪問して、何か変わったことはないか、新たな転入・転出はないかを情報収集する仕事です。
ちなみに、2017年度の地域警察官による刑法犯検挙人員16万1,363人というのは、警察による刑法犯の総検挙人員の75.1%。交番は、日本における警察活動の基本ともいえるでしょう。
そんな交番も、1994年までは正式名称は「派出所」でした。現在も派出所という名称は残っていますが、通常の交番とは異なっています。空港警備派出所など、警備のための警察官の詰め所的な存在です。
交番と駐在所はほぼ同じ数だけ設置
交番と同じく地域課に属する警察施設に「駐在所」があります。交番との違いは、簡単にいえば居住スペースが設けられていることです。2018年4月1日現在、全国に交番は6,260か所、駐在所は6,329か所とほぼ同じ数だけ設置されています。
基本的には、駐在所の所在地は治安のよい郊外や山間部などが中心です。都市部でも治安対策の一環として、駐在所を設けるケースもあります。駐在員の配置は基本1人なので交代要員はなく、24時間体制で業務を行わなければなりません。
とはいえ、駐在所勤務の警察官といえども非番の休みはあり、会議などで本署に出かける必要もあります。そんなときは警官の配偶者が代理となって話を聞いたり、所轄へ連絡を入れたりするのです。そのための講習もあり、月額5万~10万円程度の報償費も支給されます。そんな事情からか、駐在員には既婚者が多いようです。
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ラジオライフ編集部

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