BS対応マンションでNHKを地上契約にする裏ワザ
地上波のテレビ放送と違い、BS放送はNHKも含めマニアックな番組や放映コストがかからない通販番組が中心です。そこで、NHK受信契約は結ぶけれど、ほとんど見ないうえに料金も高い衛星契約をやめてNHK地上契約に変更したいという人も多いはず。BSアンテナを建て各戸までBS放送を再送信するマンションでも変更は可能なのでした。

NHK地上契約はBSアンテナなしが基本
一般的な家庭でテレビを視聴する場合、NHK受信契約は地上契約・衛星契約のいずれかを結ぶことになります。NHK受信契約に明記はされていませんが、過去の判例によるとテレビとアンテナなどがセットになった状態で初めて受信契約が必要になるとされています。
NHKの受信料は2か月払いの場合で、地上契約が月額1100円、衛星契約が月額1950円です。BS放送を見ない人なら、月額で千円近く安くなるNHK地上契約を選択したいところでしょう。
ここで戸建て住宅であれば、BS用アンテナを用意しなければNHK地上契約で済ますことが可能です。ところが、アンテナが室内まで配線されているBS対応マンションの場合のNHK地上契約変更は少し事情が異なるのです。
NHK地上契約で済ますためのテレビ
現在では、賃貸・分譲にかかわらず地上波・BSの両方が壁に設置されたアンテナ端子まで再送信されていることがほとんど。この状態で壁のアンテナ端子とテレビの地上波アンテナ端子のみをケーブルで接続すると、BSチューナー内蔵テレビであっても地上波放送しか視聴できません。
これなら、NHKと地上契約を結ぶこともできそうに考えられます。ところが、実際にBS対応マンションでNHKと結ばなくてはいけない受信契約は衛星契約の方です。その理由は、地上波・BSの分波器を設置してテレビのBSアンテナ端子まで配線を行うことで、BS放送を受信できる環境が簡単に整うためです。
このように、望まない衛星契約を結ぶ必要が出てしまうケースは、受動喫煙になぞらえて「受動受信」とも呼ばれ、過去に国会でも何度か取り上げられたほか、総務省内に見直しを検討する審議会も2007年に設置されました。しかし、NHK側による受信契約の見直しはまったく進んでいません。
現状、地上波・BS放送の電波が再送信されるマンションでNHK受信契約を地上契約で済ますためには、BS放送が受信できないテレビを用意するしかありません。モデルは限られますが、BSチューナー非内蔵テレビが販売されているので、そうしたテレビを選べばNHK地上契約も可能です。

ラジオライフ編集部

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