自動車盗難でハイエースがランキング上位の理由
自動車盗難と聞くと、高級車や人気車種が狙われるイメージがあります。しかし、自動車盗難で常にランキング上位に入っているのがトヨタの「ハイエース」です。盗まれたハイエースはいったいどこへ行くのでしょうか? 自動車盗難に遭いやすい車種ランキングとハイエース盗難の最新動向について見ていきましょう。

自動車盗難ランキングにハイエース
日本損害保険協会の発表による2018年に最も盗難に遭った車種は、第1位が「レクサス」で、第2位が「プリウス」、第3位が「ラウンドクルーザー」と、高級車と人気車が並んでいます。そして、第4位が「ハイエース」です。
ちなみにランキングは、第5位は「アクア」で、第6位は「アルファード」、第7位が「ハリアー」と続いています。やはり、高級車や人気車の中にあって、ハイエースの異色さが際立っているのです。
しかもハイエース、2017年は自動車盗難ランキング第3位で、2014年から2016年まで3年連続で第2位。それ以前は2007年から2013年まで、ハイエースが7年連続で自動車盗難ランキング第1位でした。
盗難車のハイエースをコンテナ詰め
なぜこんなにハイエースが盗難で狙われるかというと、その要因は需要があるからです。ハイエースは中古市場でも価格が落ちにくい車種。特に海外では絶大な人気があるため、窃盗団によるハイエースの盗難車が途上国に輸出される事件が後を絶たないのです。
かつては盗難車のハイエースがヤードで解体され、コンテナで海外に運ばれるケースが多かったといいます。具体的には、ハイエースを横に切断して高さを圧縮。コンパクトにして3台分程度を1つのコンテナに詰めて海外へ送られていました。
また、ハイエースは部品取り用としても高価で取引されており、あえて改造を施して時間と手間をかけずとも、貿易業者などが高く買ってくれます。もちろん書類などなくても買い取る業者がいるでしょう。さらに最近では、国内の中古車屋にハイエースの盗難車が出回っているケースも確認されているのでした。
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