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高速自動車国道と一般有料道路は何が違うのか?

高速道路を走っていると、「ここから広島岩国道路」といった具合に、料金所もないのに途中で突然、路線名が変わる地点が全国各地に存在します。この標識は同じ高速道路が続いているように見えるものの、道路としての分類が変わるため設けられたもの。じつは、日本の高速道路にはさまざまな事情から、法令上3種類の区別があるのです。


高速自動車国道と一般有料道路は何が違うのか?

高速自動車国道と一般有料道路の違い

「日本の高速道路に区別がある」といわれてまず思い付くのが、東名高速自動車道(東名高速)など名称内に「高速」が入る路線と「中央自動車道(中央道)」のように入らない路線の違いです。しかし、じつは東名高速と中央道は同じ「高速自動車国道」という分類にあたる路線です。

高速自動車国道は、国が「高速道路を作る」と決めて建設された路線で、東名高速・中央道をはじめとする幹線路線を中心に指定されています。一方、高速自動車国道に指定されていない有料道路は、幹線であっても「一般有料道路」で、その多くは国道バイパスという形で建設されています。

例えば、東京都と神奈川県を結び、1日10万台近い交通量がある第三京浜は、ほぼ全線が片側3車線にもかかわらず国道1号線バイパス扱いの一般有料道路となっています。また、本四高速の3路線や伊勢湾岸道の東海IC~飛島IC(伊勢湾岸道路)も一般有料道路です。

高速自動車国道はプール制の通行料金

かつて、高速自動車国道と一般有料道路では通行料金面で大きな違いがありました。これは、高速自動車国道の通行料金は古くから「プール制」を採用し、全路線の会計をひとまとめにして、40年後に建設費用を償還できるレベルに通行料金が設定されていたためです。

一方、一般有料道路は各路線ごとに建設費用の償還を行う規定で、古くからある路線は通行料金が安く、新設路線は逆に高く設定されていました。しかし、日本道路公団民営化以降、NEXCO3社の一般有料道路で割高路線の見直しが進み、現在は本四高速や東京湾アクアラインなど一部を除き、周辺路線並みに値下げされています。

ただし、一部の一般有料道路については値下げが期間限定かつETC限定で行われているため、現金で利用すると損になります。例えば、広島県内にある一般有料道路・広島岩国道路の場合、廿日市IC~大竹ICの全線をETCで走行すると普通車520円なのに対し、現金利用では730円と200円以上割高です。


高速自動車国道の建設予定が新直轄式

さらに、日本道路公団の民営化後、新たに作られた高速路線のなかには通行料金無料の「新直轄方式」と呼ばれる路線も存在します。新直轄方式の路線にはNEXCO3社は関与せず、国と地元自治体が建設・運営を負担してしています。

新直轄方式は、高速自動車国道を建設予定だったものの、有料道路として採算がとれる見込みがない路線の建設を進めるため、裏技的に設けられた仕組みです。新直轄方式の路線は、法令上は高速自動車国道扱いなものの、有料路線と比べ道路のスペックが低く、その代わりに低コストで建設が進められています。

ちなみに、通行料金が無料で高速道路並みのスペックを持つ保土ケ谷バイパスや名阪国道は、新直轄方式路線と違い高速自動車国道ではありません。この2路線は、歴史的経緯から一般国道ながら通行料金無料を前提に建設が進み、保土ケ谷バイパスは国道16号線、名阪国道は国道25号線のそれぞれバイパス扱いです。

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ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

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