ウチダ和漢薬「ウチダの八味丸料」成分解説

ウチダ和漢薬「ウチダの八味丸料」は、疲労倦怠感がいちじるしく，口渇，尿量異常（減少又は増大），手足冷感又は煩熱，下腹部弛緩麻痺又は緊張があり，腰痛，浮腫，めまいなどを伴うもの：
腎炎，ネフローゼ，膀胱炎，糖尿病，血圧異常，動脈硬化…のために8種類の有効成分を配合した医薬品です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

ジオウ (5g): ゴマノハグサ科の植物の根を乾燥させた生薬で、滋養強壮、造血作用を持ちます。この成分はイリドイド配糖体やフェニルエタノイド配糖体などの成分が造血作用や血行促進作用を示します。貧血、更年期障害、冷え性などの改善に効果があります。滋養強壮薬として広く用いられます。

サンヤク (3g): ヤマイモ科の植物の根茎を乾燥させた生薬で、滋養強壮、消化促進作用を持ちます。食欲不振、消化不良、下痢、疲労倦怠感などの改善に効果があります。

タクシャ (3g): サジオモダカの塊茎を乾燥させた生薬で、利尿、消炎作用を持ちます。むくみ、排尿障害、尿路感染症などの症状改善に効果があります。

ブクリョウ (3g): サルノコシカケ科の菌類の菌核を乾燥させた生薬で、利尿、鎮静作用があります。この成分は水分代謝を促進し、利尿作用を示します。また、中枢神経系に穏やかに作用し、鎮静効果をもたらします。むくみ、不眠、神経過敏、胃腸障害の改善に効果があります。健胃作用や滋養強壮作用も持ちます。

ボタンピ (3g): ボタン科の植物の根皮を乾燥させた生薬で、鎮痛、鎮静、抗炎症作用を持ちます。ペオニフロリンなどの成分が中枢神経系や自律神経系に作用し、鎮痛・鎮静効果を示します。頭痛、神経痛、月経痛、めまい、のぼせなどの症状緩和に効果があります。

ケイヒ (1g): シナモンの樹皮を乾燥させた生薬で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。この成分は芳香成分が胃腸の粘膜を刺激して消化液の分泌を促し、また末梢血管を拡張させて発汗を促進します。胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期症状、冷え性、胃腸の不調などに効果があります。

成分の相互作用と総合効果

これらの成分が総合的に作用することで、疲労倦怠感がいちじるしく，口渇，尿量異常（減少又は増大），手足冷感又は煩熱，下腹部弛緩麻痺又は緊張があり，腰痛，浮腫，めまいなどを伴うもの：
腎炎，ネフローゼ，膀胱炎，糖尿病，血圧異常，動脈硬化症，坐骨神経痛を効果的に和らげます。ジオウが症状を緩和, サンシュユが効果を発揮するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。

使用上の注意

この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。用法・用量を守り、アレルギー症状が現れた場合は使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

適切な用法

［年齢：1日量］
大人（15歳以上）：1袋（1日分）につき水600mL（約3合3勺）を加え，あまり強くない火にかけ300mL（約1合7勺）に煮つめ，袋をとり出し，2〜3回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服する。
15歳未満：服用しないことを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。