アリナミン製薬「ベンザブロックせき止め錠」成分解説
アリナミン製薬「ベンザブロックせき止め錠」は、のどの痛みを伴うせき・たんのために5種類の有効成分を配合した鎮痛薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
ジヒドロコデインリン酸塩 (30mg): 中枢性鎮咳薬で、脳の咳中枢に直接作用して咳を抑制します。 延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。 乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を和らげます。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 (75mg): 気管支拡張作用を持つ交感神経刺激薬で、気道を広げることで呼吸を楽にします。 この成分は気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して気管支を拡張させ、α受容体刺激による血管収縮作用も持ちます。 せき、たんを伴う呼吸器系症状の緩和、気管支喘息の症状改善、鼻づまりの緩和に有効です。
ノスカピン (60mg): 中枢性鎮咳薬で、咳中枢に直接作用して咳を抑制します。 延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。麻薬性ではなく、依存性がありません。 乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を和らげます。
ブロムヘキシン塩酸塩 (12mg): 去痰作用を持つ成分で、気道の分泌物を薄め、痰の排出を促進します。 この成分は気管支粘膜の分泌細胞に作用して分泌を促し、また粘液の粘度を下げて排出しやすくします。 咳と痰を伴う呼吸器系疾患(風邪、気管支炎など)の症状緩和に有効です。
トラネキサム酸 (420mg): 抗プラスミン作用を持つ成分で、出血を抑制します。 プラスミノーゲンのプラスミンへの変換を阻害し、フィブリン溶解を抑制することで止血効果を示します。 皮膚の炎症、口内炎、歯肉出血、鼻出血などの出血症状や炎症の改善に有効です。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、のどの痛みを伴うせき・たんを効果的に和らげます。ジヒドロコデインリン酸塩が作用, dl-メチルエフェドリン塩酸塩が症状を緩和するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、服用後,乗物または機械類の運転操作をしないこと (眠気等があらわれることがある。)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けること、過量服用・長期連用しないこと。
適切な用法
次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。
[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:3錠:3回
12歳〜14歳:2錠:3回
12歳未満:服用しないことを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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