三友薬品「ラクケストひび・あかぎれW」成分解説
三友薬品「ラクケストひび・あかぎれW」は、ひび、あかぎれ、しもやけのために6種類の有効成分を配合した医薬品です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
アラントイン (0.2g): 細胞の再生を促進し、肌の修復や保湿を助ける成分です。 この成分は角質層の水分保持能力を高め、傷ついた組織の新陳代謝をサポートします。また、抗炎症作用も持ちます。 肌荒れ、湿疹、かぶれ、ひび割れなどの皮膚トラブルの改善に有効です。傷の治癒を促進し、皮膚を保護します。
パンテノール (1.0g): ビタミンB5の誘導体で、皮膚や粘膜の健康維持、保湿作用を持ちます。 体内でパントテン酸に変換され、補酵素Aの構成成分として代謝に関与します。また、皮膚の水分保持能を高めます。 皮膚や粘膜の乾燥、荒れ、炎症の改善、傷の治癒促進に有効です。
グリセリン (40.0g): 保湿作用を持つ成分で、皮膚や粘膜の乾燥を防ぎ、軟便・便秘の改善にも使用されます。 この成分は水分を吸収・保持する性質があり、皮膚の角質層や粘膜に水分を供給します。浸透圧作用で腸管内に水分を引き込みます。 皮膚の乾燥防止、粘膜の保護、軟便・便秘の改善、咳止めの補助成分としても使用されます。
グリチルリチン酸二カリウム (0.5g): 甘草(カンゾウ)から抽出される成分で、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持ちます。 コルチゾールの代謝を阻害することで抗炎症作用を示し、また免疫調節機能も持ちます。 炎症やアレルギー症状の緩和、口内炎やのどの痛みの軽減、肝機能の保護、胃粘膜の保護に有効です。
イソプロピルメチルフェノール (0.1g): 殺菌・消毒作用を持つ成分で、口腔内や皮膚の細菌感染予防に使用されます。 この成分は細菌の細胞膜に作用して細胞機能を阻害し、殺菌効果を発揮します。 口内炎、のどの炎症、歯周病などの口腔内感染症の予防と治療、皮膚の殺菌・消毒に有効です。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、ひび、あかぎれ、しもやけを効果的に改善します。酢酸トコフェロールが症状を緩和, アラントインが作用するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、アレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人。
適切な用法
1日数回、適量を患部に塗布または塗擦してくださいを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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