協同薬品「クミアイグットファン」成分解説
協同薬品「クミアイグットファン」は、乗物酔によるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和のために4種類の有効成分を配合した鎮痛薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
ブロモバレリル尿素 (162mg): 鎮静・催眠作用を持つ成分で、不安や緊張の緩和、入眠の促進に用いられます。 この成分は中枢神経系に作用してGABA系の働きを促進し、鎮静・催眠効果をもたらします。 不眠症、不安、緊張感の緩和に効果的です。
ジプロフィリン (84mg): キサンチン誘導体で、気管支拡張作用や利尿作用を持ちます。 平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張します。また、腎臓の血流を増加させて利尿作用も示します。 気管支喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患の症状改善に効果的です。
ピリドキシン塩酸塩 (15mg): 水溶性ビタミンの一種で、体内でのアミノ酸代謝やエネルギー産生に重要な役割を果たします。 この成分はタンパク質や脂質、糖質の代謝に関わる酵素の補酵素として機能し、神経伝達物質の合成にも関与します。 神経障害の予防・改善、貧血の予防、免疫機能の向上、ホルモンバランスの調整、皮膚や粘膜の健康維持に寄与します。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、乗物酔によるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和を効果的に軽減します。ジフェンヒドラミンサリチル酸塩が症状を緩和, ブロモバレリル尿素が効果を発揮するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないでください。 他の乗物酔い薬,かぜ薬,解熱鎮痛薬,鎮静薬,鎮咳去痰薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないでください。 (眠気等があらわれることがあります。)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
適切な用法
乗物酔いの予防には乗車船30分前に1回量を服用してください。なお,必要に応じて追加服用する場合には,1回量を4時間以上の間隔をおき服用してください。
[年齢:1回量:服用回数]
15歳以上:2錠:1日3回まで
7歳〜14歳:1錠:1日3回まで
7歳未満:服用しないことを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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