大佛堂製薬,吉田製薬「六神丸」成分解説
大佛堂製薬,吉田製薬「六神丸」は、どうき、息ぎれ、気つけのために9種類の有効成分を配合した医薬品です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
ジャコウ (1mg): ジャコウジカの雄の香嚢から得られる分泌物を乾燥させた生薬で、強心、中枢神経刺激作用を持ちます。 ムスコンなどの成分が中枢神経系や循環器系に作用し、強心・興奮作用をもたらします。 心機能の改善、疲労回復、虚弱体質の改善に効果があります。また、香料としても用いられます。
ゴオウ (2mg): 牛の胆石を乾燥させた生薬で、鎮静・解熱作用を持ち、精神不安や興奮状態を鎮める効果があります。 この成分は中枢神経系に作用して興奮を抑制し、また解熱作用を示します。抗炎症作用も持つとされています。 精神不安、興奮状態、頭痛、めまい、のぼせなどの症状緩和に効果があります。
センソ (5mg): ヒキガエルの皮膚腺分泌物を乾燥させた生薬で、鎮痛・強心作用があります。 この成分はブフォテニンなどのアルカロイドが中枢神経系に作用し、鎮痛効果をもたらします。 痛みの緩和、心機能の改善に効果があります。特に打撲や捻挫などの外傷による痛みに用いられます。
サフラン (2mg): アヤメ科の植物の雌しべを乾燥させた生薬で、鎮静、鎮痛作用を持ちます。 神経症、ヒステリー、気分の落ち込み、月経困難症などの改善に効果があります。
ニンジン末 (6mg): ウコギ科の植物の根を乾燥させて粉末にした生薬で、強壮、健胃、滋養強壮作用があります。 サポニン類(ジンセノシドなど)が中枢神経系や内分泌系に作用し、適応力を高めます。 疲労回復、体力増強、食欲不振、虚弱体質の改善、ストレス抵抗力の向上に効果があります。
牛胆 (2mg): ウシの胆汁を乾燥させた生薬で、解熱、鎮痛、解毒作用を持ちます。 この成分はウルソデオキシコール酸などの胆汁酸が抗炎症作用や解熱作用を示します。また、肝臓や胆嚢の機能を改善します。 高熱、肝機能障害、胆石症などの症状改善に効果があります。
d-ボルネオール (1mg): 樟脳に似た成分で、局所刺激作用や血行促進作用を持ちます。 筋肉痛、関節痛、神経痛などの痛みの緩和、血行不良の改善に効果があります。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、どうき、息ぎれ、気つけを効果的に緩和します。ジャコウが症状を緩和, ゴオウが作用するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、本剤を服用している間は、他の強心薬を服用しないこと、かまずに服用すること。
適切な用法
大人 1回1粒 1日2回(15歳未満 服用しないこと)
食間に白湯又は水にて服用する。(食間とは食後2〜3時間を指します)を目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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