大正製薬「パブロンメディカルN」成分解説
大正製薬「パブロンメディカルN」は、かぜの諸症状(鼻みず,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒(発熱によるさむけ),発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和のために6種類の有効成分を配合した総合感冒薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
塩酸プソイドエフェドリン (45mg): 交感神経刺激薬で、鼻づまりの緩和に用いられます。 この成分はα-アドレナリン受容体を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させ、鼻づまりを改善します。 鼻づまり、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの症状改善に効果があります。
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 (1.17mg): 抗ヒスタミン作用を持つ成分で、クロルフェニラミンマレイン酸塩の光学異性体の一つです。 ヒスタミンH1受容体をブロックすることで、アレルギー反応を阻害します。通常のクロルフェニラミンより効果が強いとされています。 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー症状の緩和に効果があります。
イブプロフェン (150mg): 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で、解熱、鎮痛、抗炎症作用を持ちます。 シクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害によりプロスタグランジンの合成を抑制し、痛みや炎症、発熱を緩和します。 頭痛、歯痛、生理痛、筋肉痛、関節痛、発熱などの症状緩和に効果があります。
L-カルボシステイン (250mg): 去痰作用を持つ成分で、気道分泌物の正常化や粘液の排出をサポートします。 気道粘膜の分泌細胞を正常化し、粘液の質を改善することで去痰効果を示します。また、抗炎症作用も持ちます。 慢性気管支炎、気管支喘息、副鼻腔炎などの呼吸器疾患の症状改善に効果があります。
ジヒドロコデインリン酸塩 (8mg): 中枢性鎮咳薬で、脳の咳中枢に直接作用して咳を阻害します。 この成分は延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。 乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を緩和します。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、かぜの諸症状(鼻みず,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒(発熱によるさむけ),発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和を効果的に緩和します。塩酸プソイドエフェドリンが効果を発揮, d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が効果を発揮するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないでください。 他のかぜ薬,解熱鎮痛薬,鎮静薬,鎮咳去痰薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬,乗物酔い薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないでください (眠気等があらわれることがあります)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
適切な用法
次の量を水又はぬるま湯で服用してください(食後なるべく30分以内に服用してください)。
[年令:1回量:服用回数]
成人(15才以上):2錠:1日3回
15才未満:服用しないことを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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