富士薬品「セイムビタンBBプラス」成分解説

富士薬品「セイムビタンBBプラス」は、次の諸症状※の緩和：口角炎，口唇炎，口内炎，舌炎，湿疹，皮膚炎，かぶれ，ただれ，にきび，肌あれ，赤鼻，目の充血，目のかゆみ
次の場合のビタミンB2の補給：肉体疲労時，妊娠・授乳期，病中病後の体力低下時のために8種類の有効成分を配合した外用薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

リボフラビンリン酸エステルナトリウム (38mg): ビタミンB2の誘導体で、水溶性が高く、体内でリボフラビンに変換されます。リン酸化されたビタミンB2として、細胞のエネルギー代謝に必要な補酵素として機能します。皮膚や粘膜の健康維持、エネルギー代謝の促進、目の健康維持、貧血予防に効果があります。

ピリドキシン塩酸塩 (50mg): 水溶性ビタミンの一種で、体内でのアミノ酸代謝やエネルギー産生に重要な役割を果たします。この成分はタンパク質や脂質、糖質の代謝に関わる酵素の補酵素として機能し、神経伝達物質の合成にも関与します。神経障害の予防・改善、貧血の予防、免疫機能の向上、ホルモンバランスの調整、皮膚や粘膜の健康維持に寄与します。

ベンフォチアミン (25mg): ビタミンB1の脂溶性誘導体で、吸収率が高く、組織への移行性に優れています。この成分は脂溶性のため吸収性に優れており、体内でチアミンに変換されて補酵素として機能します。疲労回復、神経痛の緩和、末梢神経障害の改善に効果があります。

ニコチン酸アミド (60mg): 水溶性ビタミンの一種で、細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たします。この成分はNAD・NADPという補酵素の一部として、糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わります。また、末梢血管を拡張させる作用もあります。皮膚や粘膜の健康維持、エネルギー代謝の促進、血行改善に効果があります。

ガンマ-オリザノール (10mg): 米ぬか油から抽出される成分で、抗酸化作用や自律神経調整作用を持ちます。抗酸化作用により細胞を保護し、また自律神経系のバランスを整える効果があります。更年期障害、自律神経失調症、高コレステロール血症の改善に効果があります。

ヨクイニンエキス (77mg): ハトムギの種皮を除いた種子から抽出したエキスで、利尿、解毒、抗炎症作用を持ちます。肌荒れ、吹き出物、湿疹などの皮膚トラブル、むくみの改善に効果があります。

成分の相互作用と総合効果

これらの成分が総合的に作用することで、次の諸症状※の緩和：口角炎，口唇炎，口内炎，舌炎，湿疹，皮膚炎，かぶれ，ただれ，にきび，肌あれ，赤鼻，目の充血，目のかゆみ
次の場合のビタミンB2の補給：肉体疲労時，妊娠・授乳期，病中病後の体力低下時を効果的に緩和します。リボフラビンリン酸エステルナトリウムが作用, ピリドキシン塩酸塩が症状を緩和するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。