小林薬品工業「トラベルケア速溶錠」成分解説
小林薬品工業「トラベルケア速溶錠」は、乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和のために4種類の有効成分を配合した鎮痛薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
スコポラミン臭化水素酸塩水和物 (0.5mg): 抗コリン作用を持つ成分で、乗り物酔いの予防や消化管・気管支の痙攣緩和に用いられます。 副交感神経のムスカリン受容体を遮断し、分泌抑制や平滑筋弛緩作用を示します。 乗り物酔いの予防、胃腸の痙攣性疼痛、気管支喘息などの症状緩和に効能を発揮します。
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 (1.08mg): 抗ヒスタミン作用を持つ成分で、クロルフェニラミンマレイン酸塩の光学異性体の一つです。 この成分はヒスタミンH1受容体をブロックすることで、アレルギー反応を抑制します。通常のクロルフェニラミンより効果が強いとされています。 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー症状の緩和に効能を発揮します。
無水カフェイン (40mg): 中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。 中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。 頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に効能を発揮します。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和を効果的に緩和します。スコポラミン臭化水素酸塩水和物が効果を発揮, メクリジン塩酸塩が症状を緩和するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、次の人は服用しないこと フェニルケトン尿症の人(本剤はL-フェニルアラニン化合物を含んでいます。)、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないこと 他の乗物酔い薬,かぜ薬,解熱鎮痛薬,鎮静薬,鎮咳去痰薬,胃腸鎮痛鎮痙薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないこと (眠気や目のかすみ,異常なまぶしさ等の症状があらわれることがある。)。
適切な用法
次の1回量を,かむか,口中で溶かして服用してください。ただし,乗物酔いの予防には乗車船30分から1時間前に服用してください。
[服用回数]
4時間以上の間隔をおいて1日2回まで
[年齢:1回量]
成人(15才以上):2錠
7才〜14才:1錠
7才未満:服用しないことを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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