廣貫堂「胃腸反魂丹」成分解説

廣貫堂「胃腸反魂丹」は、胃痛，腹痛，さしこみ（疝痛，癪），胃酸過多，胸やけのために6種類の有効成分を配合した胃腸薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

オウレン (500mg): キンポウゲ科の植物の根茎を乾燥させた生薬で、抗炎症、抗菌、解熱作用を持ちます。口内炎、のどの炎症、胃腸の不調、下痢などの症状改善に効果があります。

モッコウ (100mg): バラ科の植物の根を乾燥させた生薬で、発汗、解熱、解毒作用を持ちます。この成分はサポニンやフラボノイドなどの成分が発汗を促し、体内の余分な熱や毒素を排出します。風邪の初期症状（発熱、悪寒）、皮膚疾患（にきび、湿疹）などの改善に効果があります。

ロートエキス (40mg): ナス科の植物から抽出したエキスで、抗コリン作用を持ち、消化管や気道の平滑筋を弛緩させます。アトロピンなどのアルカロイドが副交感神経のムスカリン受容体を遮断し、分泌抑制や平滑筋弛緩作用を示します。胃痙攣、腸管痙攣、気管支痙攣などの症状緩和に効果があります。

成分の相互作用と総合効果

これらの成分が総合的に作用することで、胃痛，腹痛，さしこみ（疝痛，癪），胃酸過多，胸やけを効果的に緩和します。エンメイソウが作用, オウバクが症状を緩和するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。

使用上の注意

この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。特に注意すべき点として、本剤を服用している間は，次のいずれの医薬品も服用しないでください他の胃腸鎮痛鎮痙薬，ロートエキスを含有する他の胃腸薬，乗物酔い薬、服用後，乗物又は機械類の運転操作をしないでください（目のかすみ，異常なまぶしさ等の症状があらわれることがあります。）、授乳中の人は本剤を服用しないか，本剤を服用する場合は授乳を避けてください（母乳に移行して乳児の脈が速くなることがあります。）。