新新薬品工業「アストーマゴールド」成分解説

新新薬品工業「アストーマゴールド」は、せき、たん、ぜんそくのために4種類の有効成分を配合した鎮咳去痰薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

ノスカピン (14mg): 中枢性鎮咳薬で、咳中枢に直接作用して咳を抑制します。この成分は延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。麻薬性ではなく、依存性がありません。乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を改善します。

ジプロフィリン (30mg): キサンチン誘導体で、気管支拡張作用や利尿作用を持ちます。平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張します。また、腎臓の血流を増加させて利尿作用も示します。気管支喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患の症状改善に効果があります。

クロルフェニラミンマレイン酸塩 (4mg): 抗ヒスタミン作用を持つ成分で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状を抑えます。この成分はヒスタミンH1受容体をブロックすることで、かぜ症状やアレルギー反応の原因となる炎症反応を抑制します。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー症状や、かぜによる炎症反応を改善します。

成分の相互作用と総合効果

これらの成分が総合的に作用することで、せき、たん、ぜんそくを効果的に改善します。メトキシフェナミン塩酸塩が効果を発揮, ノスカピンが効果を発揮するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。

使用上の注意

この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。特に注意すべき点として、本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も服用しないでください。他の鎮咳去痰薬、かぜ薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬（鼻炎用内服薬、乗り物酔い薬、アレルギー用薬）、鎮静薬、服用後、乗り物又は機械類の運転操作をしないでください。（眠気があらわれることがあります。）。