第一三共ヘルスケア「ルルアタックNX」成分解説
第一三共ヘルスケア「ルルアタックNX」は、かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,のどの痛み,せき,たん,発熱,悪寒,くしゃみ,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和のために9種類の有効成分を配合した総合感冒薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
イブプロフェン (450mg): 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で、解熱、鎮痛、抗炎症作用を持ちます。 シクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害によりプロスタグランジンの合成を抑制し、痛みや炎症、発熱を和らげます。 頭痛、歯痛、生理痛、筋肉痛、関節痛、発熱などの症状緩和に効果があります。
ベラドンナ総アルカロイド (0.3mg): ナス科植物から抽出される抗コリン作用を持つ成分で、消化管の平滑筋の緊張を和らげます。 副交感神経のムスカリン受容体を遮断し、消化管や気管支の平滑筋を弛緩させ、分泌を抑制します。 胃痙攣、腸管痙攣、過剰な消化液分泌、気管支痙攣などの症状緩和に効果があります。
ブロムヘキシン塩酸塩 (12mg): 去痰作用を持つ成分で、気道の分泌物を薄め、痰の排出をサポートします。 気管支粘膜の分泌細胞に作用して分泌を促し、また粘液の粘度を下げて排出しやすくします。 咳と痰を伴う呼吸器系疾患(風邪、気管支炎など)の症状緩和に効果があります。
ジヒドロコデインリン酸塩 (24mg): 中枢性鎮咳薬で、脳の咳中枢に直接作用して咳を抑制します。 延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。 乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。風邪やアレルギーによる咳を和らげます。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 (60mg): 気管支拡張作用を持つ交感神経刺激薬で、気道を広げることで呼吸を楽にします。 気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して気管支を拡張させ、α受容体刺激による血管収縮作用も持ちます。 せき、たんを伴う呼吸器系症状の緩和、気管支喘息の症状改善、鼻づまりの緩和に効果があります。
無水カフェイン (75mg): 中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。 中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。 頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に効果があります。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,のどの痛み,せき,たん,発熱,悪寒,くしゃみ,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和を効果的に和らげます。イブプロフェンが症状を緩和, ベラドンナ総アルカロイドが作用するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないで下さい。 (眠気や目のかすみ,異常なまぶしさ等の症状があらわれることがあります)、授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けて下さい、服用前後は飲酒しないで下さい。
適切な用法
次の量を水又はお湯で服用して下さい。
[年齢:1回量:1日服用回数]
成人(15歳以上):2錠:3回 食後なるべく30分以内に服用して下さい。
15歳未満:服用しないで下さい。を目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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