米田薬品工業「ザ・ナットミンアルファ」成分解説

米田薬品工業「ザ・ナットミンアルファ」は、整腸（便通を整える）、軟便、便秘、胃部・腹部膨満感、消化不良、消化促進、もたれ、胃弱、食欲不振、食べ過ぎ、飲み過ぎ、はきけ、嘔吐、胸やけ、胸つかえのために10種類の有効成分を配合した胃腸薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

沈降炭酸カルシウム (300mg): カルシウム塩の一種で、制酸作用や胃粘膜保護作用を持ちます。胃酸過多、胸やけ、胃もたれなどの症状改善、骨粗鬆症の予防に有効です。

炭酸マグネシウム (300mg): 制酸作用や緩下作用を持つ成分で、胃酸過多や便秘の改善に用いられます。胃酸を中和して胃内のpHを上昇させます。また、腸内で水分を保持して便を軟らかくし、排便を促します。胃酸過多、胸やけ、胃もたれ、便秘などの症状改善に有効です。

センブリ末 (30mg): キク科センブリの全草を乾燥させて粉末にした生薬で、苦味健胃薬として用いられます。この成分は苦味成分が味覚受容体を刺激し、反射的に消化液の分泌を促進させます。食欲不振、胃もたれ、消化不良などの胃腸障害の改善に有効です。

ケイヒ末 (30mg): シナモンの樹皮を粉末にした生薬で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期症状、冷え性、胃腸の不調などに有効です。

ウイキョウ末 (30mg): セリ科の植物の果実を乾燥させて粉末にした生薬で、健胃、整腸、去痰作用を持ちます。この成分はアネトールなどの精油成分が消化管を刺激して消化液の分泌を促し、また気道分泌物を調整します。消化不良、食欲不振、腹部膨満感、乳児の疝痛、軽い咳などの改善に有効です。

成分の相互作用と総合効果

これらの成分が総合的に作用することで、整腸（便通を整える）、軟便、便秘、胃部・腹部膨満感、消化不良、消化促進、もたれ、胃弱、食欲不振、食べ過ぎ、飲み過ぎ、はきけ、嘔吐、胸やけ、胸つかえを効果的に緩和します。ラクトミン（乳酸菌）が症状を緩和, 糖化菌（納豆菌）が効果を発揮するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。