養命製薬「養命錠」成分解説

養命製薬「養命錠」は、高血圧による頭痛・手足のしびれ・耳鳴り・めまい・肩のこり・のぼせ。
便秘。のために10種類の有効成分を配合した鎮痛薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

アスコルビン酸 (30mg): ビタミンCの主要な形態で、強い抗酸化作用を持ち、免疫機能の向上や結合組織の形成に関わります。免疫力の向上、風邪の予防と症状緩和、鉄の吸収促進、肌の健康維持、傷の治癒促進に効果があります。

ジプロフィリン (200mg): キサンチン誘導体で、気管支拡張作用や利尿作用を持ちます。平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張します。また、腎臓の血流を増加させて利尿作用も示します。気管支喘息、慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患の症状改善に効果があります。

ダイオウ末 (275mg): タデ科の植物の根茎を乾燥させて粉末にした生薬で、緩下作用があります。この成分はアントラキノン誘導体が大腸を刺激し、蠕動運動を促進して排便を促します。便秘の改善、腸内環境の浄化に効果があります。また、抗炎症作用も持ちます。

センナ末 (110mg): マメ科の植物の葉を乾燥させて粉末にした生薬で、強い緩下作用があります。この成分はセンノシドなどのアントラキノン誘導体が大腸を刺激し、蠕動運動を促進して排便を促します。便秘の改善に効果があります。効果が強いため、頑固な便秘に用いられます。

ケイヒ末 (100mg): シナモンの樹皮を粉末にした生薬で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。この成分は芳香成分が胃腸の粘膜を刺激して消化液の分泌を促し、また末梢血管を拡張させて発汗をサポートします。胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期症状、冷え性、胃腸の不調などに効果があります。

ブロモバレリル尿素 (120mg): 鎮静・催眠作用を持つ成分で、不安や緊張の緩和、入眠の促進に用いられます。中枢神経系に作用してGABA系の働きを促進し、鎮静・催眠効果をもたらします。不眠症、不安、緊張感の緩和に効果があります。