すべて無料で使えるVPN「SoftEther」は今も健在
「SoftEther」は、2003年に筑波大学の学生によって開発されたフリーのVPN。当時はVPNを使うのは難易度が高まったものの、SoftEtherは簡単に使えるVPNとして話題となりました。あまりにも簡単かつ強力だったため、当時の経産省から配布の停止を要請されたほど。今もバージョンアップが続いており、しかもすべて無料で使えるのです。

SoftEtherは無料で多くの国にアクセス
SoftEtherはフリーのVPNですが、他にはない特徴があります。たいていのVPNサービスは、提供する会社が立ち上げたサーバを使うため、偽装できる国はその会社の持つサーバに依存します。
一方、SoftEtherはオープンソースのため、VPNサーバは有志によって立ち上げられており、商用に比べて信頼度は劣るものの、無料で多くの国にアクセスできるというメリットがあるのです。
イギリス領・ガーンジー島やモントセラトなど、一般的なVPNサービスではアクセスできないような場所も使えたりするのが、SoftEtherの面白いところでしょう。
SoftEtherは仮想LANカードを作成する
実際、SoftEtherはウクライナやイランなど紛争地域のIPに偽装することも可能。ただし、サーバを運営しているのはあくまで有志なので、常に同じ接続先があるとは限りません。
そして、もう一つの特徴が「仮想LANカード」です。SoftEtherはハードウェアのLANカードではなく、仮想LANカードを作成してVPNに接続する仕組みです。
そして、この仮想LANカードはMACアドレスの変更も可能。つまり、特定のMACアドレスからしか接続できないような社内LANにも、アクセスできてしまうわけです。(文/toybox)
The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。
■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- 改造版「Pixelカメラ」で無音化を実現する方法 - 2025年4月2日
- 警察の監視カメラ「Nシステム」撮影されない方法 - 2025年4月2日
- バス無線から聞こえる街で起こったアクシデント - 2025年4月2日
- DJ-X100ファームアップで感度向上したAMモード - 2025年4月1日
- ノンキャリア警察官もキャリアも希望する警務部 - 2025年4月1日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
関連する記事は見当たりません。