“公式”に偽装する「なりすましWi-Fi」とは?
繁華街やカフェなどに設置されているフリーWi-Fi(公衆無線LAN)は、誰でも無料でネット通信が利用できる便利な設備です。ただし、誰でもアクセスできるということは、個人情報を盗もうとするハッカーに狙われやすくなるということを意味します。可能なら、簡単なものでもパスワードが設定されているものを選ぶようにしましょう。

なりすましWi-Fiを見分けるのは不可能
そして、それだけでは安心できないのが近年のネット事情。メジャーなフリーWi-FiのSSIDをコピーして、特殊なツールで本物そっくりにビルドする「なりすましWi-Fi(悪魔の双子)」という手口が確認されています。
名前からSSIDまで同じなので、スマホ上で見分けるのは不可能。これに接続してしまうと、ハッカー発のWi-Fiゆえ通信内容は基本的に丸見えです。さらには、遠隔操作により意図しない買い物や金融取引が行われることもあるのだとか。
フリーWi-Fiは、専用サイトで接続ボタンを押したり、フォームに入力したりすると有効化される仕組み。観光客向けに、ホテルや自治体が設置しているものもありますが…。電話番号など必要以上の情報を要求するWi-Fiは避けた方が無難でしょう。
なりすましWi-Fiで個人情報を盗み出す
実際、オーストラリアの空港や機内にフリーWi-Fiを設置して、個人情報を不正に取得した男が逮捕されました。日本で類似の事件はほぼ見かけませんが、じつは明らかになっていないだけで、こっそり街中に仕込まれているのかもしれません。
なりすましWi-Fiの手口を見ていきましょう。まずハッカーらは、人気のフリーWi-Fiに目を付け、特殊なソフトを使って同じSSIDのニセモノWi-Fiを立ち上げます。
そして、ホンモノよりも強い電波を出したり、DDos攻撃によってサーバーをダウンさせたりして、ニセモノWi-Fiへ接続させるように仕向けたりするのです。
接続時に入力させた認証情報などにより、スマホ上の動きが監視できるようになります。この状態でネット通販で買い物をすると、クレカや口座情報、電話番号やパスワードなどの個人情報が盗み出されてしまうわけです。

ラジオライフ編集部

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