三重 伊勢警察署

日本を代表する神宮の所在地を管轄する伊勢警察署は、年間800万人以上の参拝客が訪れる観光地の治安維持を担う重要拠点です。特に伊勢神宮の内宮・外宮周辺での警備体制は万全を期しており、年間の交通違反検挙数は約4,000件、そのうち観光バスの違反が約15%を占めています。2013年の式年遷宮時には、特別警備本部を設置し、過去最大規模となる1,000万人以上の参拝客の安全確保に成功した実績を持っています。地域の伝統行事である「御頭神事」などの警備にも定評があり、文化財保護の観点からも重要な役割を果たしています。2023年度の刑法犯認知件数は約600件で、その多くが観光客を狙った犯罪となっています。伊勢市特有の観光型犯罪への対策として、防犯カメラのAI解析システムを導入するなど、先進的な取り組みも行っています。