DeepL Writeの賢い使い方!「DeepL翻訳」の文章作成支援機能
Google翻訳をはじめWeb上で使える翻訳サービスは多々ありますが、その中でも特に高精度なのが「DeepL翻訳」です。DeepLはAIを用いた翻訳サービスで、AIニューラル機械翻訳技術を採用することによって違和感のない自然な文章に翻訳できるのが特徴。そのDeepL翻訳で文章作成支援機能が付いた「DeepL Write」の提供が開始されました。
DeepLはAI活用で自然な文章を生成する
これまでの機械翻訳は直訳がほとんどで、意味は分かるものの文章としては不自然でしたが、「DeepL」はAIを活用することにより、分かりやすく自然な文章を生成することが可能です。
DeepLは、ドイツのスタートアップDeepL GmbHAIが提供する機械翻訳サービス。Web上でのテキスト翻訳に加え、アプリやブラウザの拡張機能としても利用可能です。英語に加えドイツ語や中国語など31言語もの翻訳に対応しており、近年シェアを伸ばしています。
DeepLは、PDFやWordのドキュメントファイルなどもそのまま翻訳可能。データをアップロードして言語を選択すると、テキストが翻訳されたデータをダウンロードできます。文字や図版の配置が維持されるので、読みやすさが段違いです。
DeepL Writeで自然な文章が作成できる
そして、2023年1月17日からは文章作成支援機能が付いた「DeepL Write」ベータ版の提供を開始。DeepL Writeは文章の校正のほか、より自然な言い回しの文章を作成できるようになっています。
DeepL Writeは文章の校正や言い回しや語調、言い換えなどを修正できる文章作成支援サービス。DeepL Writeはドイツ語と英語に対応し、AIにより文脈やニュアンスを読み取り、置き換え可能な単語や文章を提案してくれます。
DeepL Writeに英文を入れると修正案が表示され、修正箇所をクリックすると、表現や言い回しなどの新たな候補が表示される仕組み。DeepL Writeにより自然な文章が作成できるようになるわけです。
DeepL Writeが正しい表現を提案する
DeepL Writeの特徴としては挙げられるのが、まず「自然な表現」です。DeepL Writeは、自然な文章を生成するために豊富なコンテキスト(文脈)を考慮し、適切なフレーズや表現を提案します。
DeepL Writeの特徴に「文法チェック」もあります。DeepL Writeは、文法のミスや不適切な表現を検出して指摘し、正しい表現を提案してくれる機能が特徴です。
DeepL Writeのこだわりは言語の選択にも表れています。選択できるのは「英語(イギリス」「英語(アメリカ)」「ドイツ語」の3つ。いわゆるイギリス英語とアメリカ英語の違いを、汲み取って文章を生成します。
DeepL Writeの使い方は変更箇所が便利
具体的なDeepL Writeの使い方を見てみましょう。DeepL Writeにアクセスすると、左右に2つの大きな枠が表示されます。
ここでDeepL Writeで左側の枠に英語もしくはドイツ語の文章を入力。すると、自動的にDeepL Writeの右側の枠に修正された文章が表示されるのです。DeepL Writeによって文章が変更されている箇所には下線が引かれています。
注目は、DeepL Write右側の枠の右上には「変更箇所を表示」のスイッチ。DeepL Writeでスイッチをオンにすると、変更箇所に修正前の文字が表示されるのです。「if」と「 whether」の使い分けなどを指摘してくれます。
Deepl Writeの文章作成支援開発のきっかけ
このDeepl Writeが開発されるきっかけとなったのは、DeepL翻訳をよく利用するユーザーが原文と訳文を入れ替えて逆翻訳を繰り返し、推敲のヒントを得ていると知ったことから。これが文章作成専用ツールであるDeepl Writeの開発に着手するきっかけとなりました。
DeepL Writeにも、DeepL翻訳と同じく言語のニュアンスや文脈の理解に長けた高度なニューラルネットワーク(neural network)技術を採用しています。また、DeepL Writeはスマホのブラウザでも利用可能です。
ちなみに、1月のリリース当初のDeepL Writeにはロゴの横にベータ版を示す「BETA」の文字がありました。しかし、現在はDeepL Writeにはロゴの横に「BETA」の文字は表示されていません。
ラジオライフ編集部
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