NHKプラスのテレビ向けアプリに隠された落し穴
テレビ番組を見ることがなく、Youtubeなどの動画配信サイトだけで十分…という人たちが注目するのが「チューナーレステレビ」で、ほかにテレビなどを持たなければNHK受信料は不要です。さらに、NHKプラスのテレビ向けアプリを使えばチューナーレステレビでもNHKの地上波番組が楽しめそうですが、実はここに落し穴があるのです。
NHKプラスのテレビ向けアプリで視聴
チューナーレステレビとは、テレビチューナーを搭載せず、内蔵OS向けアプリを利用してネット経由でさまざまな動画配信サービスを楽しめるディスプレイを指します。この名称は、ドン・キ・ホーテが「チューナーレススマートTV」として販売したことが由来で、現在は販売各社ともこの名称を使用しています。
現在発売中のチューナーレステレビには、OSとして「Android TV」が搭載されています。NHKプラスは、2022年3月からAndroid TV向けアプリもリリースしており、インストールすればNHK受信契約なしでNHKのテレビ番組が視聴できると考える人も多いでしょう。
しかし、パソコンのWebブラウザやスマホ向けアプリでNHKプラスを利用するのと異なり、NHKプラスのテレビ向けアプリはリアルタイム視聴には非対応。見逃し視聴については、NHKと受信契約を結びNHKプラスのIDを発行したうえでログインが必要なため、未契約者は利用できない仕組みなのです。
NHKプラスはキャスト機能をブロック
また、Android TVにブラウザをインストールして利用する方法も考えられますが、NHKプラスが対応するブラウザはGoogle Chrome・Microsoft Edge・Safariの3種類のみ。いずれもAndroid TV向けアプリは存在しないため、インストールして利用することは困難です。
さらに、YoutubeのようにスマホからNHKプラスへアクセスしたうえで、キャスト機能を使い画面や音声をテレビから出力するといった方法も想定できます。しかし、NHKプラスのWebサイトはGoogle Castをはじめとする各種キャスト機能をブロックするため利用できません。
現状、NHK受信契約を未契約のままチューナーレステレビでNHKプラスを視聴する唯一の方法は、パソコンからHDMI経由で映像を出力するというもの。パソコン用ディスプレイとしてチューナーレステレビを活用することになり、OSを内蔵するチューナーレステレビの特徴が生きない利用方法といえるでしょう。
ラジオライフ編集部
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