住むだけでNHK受信料が半額になる場所がある?
「NHK受信料」は地上波の契約だけでも年1万円以上、BS放送まで入れると年2万円以上と高額です。生活が苦しい人向けなどNHK受信料が減額される仕組みもありますが、減額を受けるハードルは高く簡単には使えません。しかし、国内のある特定エリアについては、そこに住むだけで国からNHK受信料の補助を受け取ることができるのです。
国がNHK受信料の一部を補助する対象
「NHK受信料」にはさまざまな免除制度があり、生活保護世帯は全額免除、視覚・聴覚障害者は半額免除などとなっています。これらの受信料免除は、NHK自体が受信料を割り引くもので、NHK受信契約を結んだ上でNHKへ受信料免除申請を行うという手続きが必要です。
一方、NHKが免除するのとは別に、自衛隊や在日米軍の航空基地などの周辺には、国がNHK受信料の一部を補助する仕組みもあります。補助対象となっているのは、ジェット戦闘機が離発着する航空基地周辺と、青森県にある天ヶ森射爆場のようにジェット戦闘機が訓練を繰り返す施設周辺です。
この補助制度は、ジェット機はプロペラ機と比べて騒音が激しいうえ、離発着時にテレビ受信障害を引き起こすために設けられたもの。2013年までは羽田空港・伊丹空港など離発着回数が多い民間空港も対象でした。民間空港周辺への補助が打ち切られたのは、民間ジェット機の騒音レベルが大幅に下がったことがおもな理由です。
新規住民はNHK受信料の補助対象外
現在、防衛省が行っているNHK受信料の補助は、地上契約の約半額分となっていて、沖縄県以外については12ヶ月で6138円、沖縄県は5389円です。なお、NHKと衛星契約を結んでいた場合でも、補助金の額は同じです。
ただし、沖縄県以外については2019年にNHK受信料補助制度が見直され、防音工事を行った世帯は補助の対象外から外れることになってしまいました。同時に、新たに航空基地周辺に引っ越してきた世帯も補助対象外となっています。
一方、沖縄県の航空基地周辺については防音対策に関係なく引き続きNHK受信料の補助が行われています。この補助対象となるのは、嘉手納基地・伊江島補助飛行場・出砂島射爆場の各周辺で、通常はジェット戦闘機の離発着がない普天間基地周辺は補助対象外です。
ラジオライフ編集部
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