クレジットカードで手数料を請求する店の対処法
海外に比べキャッシュレス決済の普及で後れをとっていると言われる日本ですが、最近は少額でもクレジットカードを利用する人が増えています。一番の理由は、現金と値段が同じでポイントが貯まりお得なことですが、クレジットカードで支払うと「手数料」として上乗せ料金をとられ、割高になるお店も一部には存在するのです。
クレジットカード利用に手数料を請求
クレジットカードを利用する際、一部の店舗では「カード利用には10%の手数料をいただいています」といったように、代金へ手数料が上乗せされることがあります。カード利用でガソリンが安くなるなどの特典とは逆パターンですが、キャバクラやホストクラブなどの風俗営業店にはこうした対応をする店舗が少なからず存在します。
風俗営業店の場合、昔から代金を後日支払う「ツケ払い」が一般的に行われていました。しかし、ツケ払いには代金を踏み倒される店舗側のリスクがあり、現在は優良固定客を除くと後払いではカード利用が一般的です。カード決済では、店舗側がカード会社へ手数料を支払う必要があるものの、代金を踏み倒される心配はありません。
とはいえ、カード利用客を受け入れた場合、店舗側の売上がカード会社へ支払う手数料分だけ少なくなるのも事実。そこで、カード利用について手数料を上乗せするという発想が出てくるのです。この場合の「手数料」は、店舗側がカードを取り扱う手数料という意味で、カード会社へ支払う手数料とは一致しません。
クレジットカードは手数料の請求NG
しかし、このような店舗側の対応は問題ないのか、ある大手クレジットカード会社に聞いてみたところ、カード会社が加盟店と契約を結ぶ際には「現金と同じ取り扱いにする」という条項が契約内容に含まれているそうです。この点は、VISA・MasterCardといった国際ブランドも同様の対応をしているとのことでした。
このため、店舗側がカード支払い時に代金に手数料を上乗せすることは、厳密にはカード会社との契約違反になります。さきほどのカード会社では、カード利用時の手数料上乗せが発覚した店舗については、手数料上乗せを止めるように厳しく指導しているそうです。
とはいえ、百貨店やホテルなどと違い、キャバクラやホストクラブの代金では「2時間○万円、指名料×円」といった明細付きのレシートが発行されることはなく、手数料上乗せを立証することは難しいかもしれません。カード利用に手数料を上乗せする店舗で損をしないためには、おとなしく現金で支払うしかないといえるでしょう。
ラジオライフ編集部
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