ウチダ和漢薬「ウチダの乙字湯」成分解説

ウチダ和漢薬「ウチダの乙字湯」は、便秘がちで局所に痛みがあり，ときに少量の出血があるもの：痔核，痔出血，痔核の疼痛のために6種類の有効成分を配合した鎮痛薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

ダイオウ (1g): タデ科の植物の根茎を乾燥させた生薬で、緩下作用があります。便秘の改善、腸内環境の浄化に有効です。また、抗炎症作用も持ちます。

サイコ (5g): ミシマサイコの根を乾燥させた生薬で、解熱、抗炎症、精神安定作用を持ちます。風邪の熱、肝機能障害、イライラ、不眠などの症状改善に有効です。

カンゾウ (2g): マメ科の植物の根を乾燥させた生薬で、抗炎症作用や去痰作用、抗アレルギー作用を持ちます。咳や痰の緩和、のどの炎症鎮静、胃腸の不快感緩和に有効です。他の生薬の苦みを和らげる調和剤としても使用されます。

オウゴン (3g): コガネバナの根を乾燥させた生薬で、抗炎症、解熱、抗アレルギー作用を持ちます。この成分はバイカリンなどのフラボノイドが抗炎症作用、抗アレルギー作用を示します。発熱、のどの炎症、口内炎、ニキビなどの炎症性疾患の症状緩和に有効です。

トウキ (6g): セリ科の植物の根を乾燥させた生薬で、血行促進、強壮、鎮痛作用を持ちます。この成分は血流を改善し、末梢循環を促進します。また、女性ホルモン様作用も持つとされています。冷え性、月経不順、月経痛、貧血、疲労倦怠感などの改善に有効です。

成分の相互作用と総合効果

これらの成分が総合的に作用することで、便秘がちで局所に痛みがあり，ときに少量の出血があるもの：痔核，痔出血，痔核の疼痛を効果的に緩和します。ダイオウが効果を発揮, サイコが症状を緩和するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。

使用上の注意

この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。特に注意すべき点として、本剤を服用している間は，次の医薬品を服用しないこと他の瀉下薬（下剤）、授乳中の人は本剤を服用しないか，本剤を服用する場合は授乳を避けること、重篤な症状が起こることがあります。

適切な用法

［年齢：1日量］
大人（15歳以上）：1袋（1日分）につき水600mL（約3合3勺）を加えあまり強くない火にかけ300mL（約1合7勺）に煮つめ3〜2回に分けて食前1時間または食間空腹時に温服する。
15歳未満：服用しないことを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。