中外医薬生産「新ジオナール坐剤」成分解説
中外医薬生産「新ジオナール坐剤」は、きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血の緩和のために8種類の有効成分を配合した鎮痛薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
ヒドロコルチゾン酢酸エステル (5mg): ステロイド系抗炎症薬で、皮膚の炎症やかゆみを抑える作用があります。 この成分は炎症性メディエーターの産生を抑制し、血管透過性を低下させることで炎症反応を抑えます。 湿疹、皮膚炎、かぶれ、虫刺され、かゆみなど様々な皮膚の炎症状態の緩和に有効です。
イソプロピルメチルフェノール (2mg): 殺菌・消毒作用を持つ成分で、口腔内や皮膚の細菌感染予防に使用されます。 この成分は細菌の細胞膜に作用して細胞機能を阻害し、殺菌効果を発揮します。 口内炎、のどの炎症、歯周病などの口腔内感染症の予防と治療、皮膚の殺菌・消毒に有効です。
アラントイン (20mg): 細胞の再生を促進し、肌の修復や保湿を助ける成分です。 この成分は角質層の水分保持能力を高め、傷ついた組織の新陳代謝を促進します。また、抗炎症作用も持ちます。 肌荒れ、湿疹、かぶれ、ひび割れなどの皮膚トラブルの改善に有効です。傷の治癒を促進し、皮膚を保護します。
グリチルレチン酸 (10mg): カンゾウ(甘草)から抽出される成分で、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持ちます。 湿疹、皮膚炎、かゆみなどの皮膚トラブルの緩和、日焼けによる炎症の軽減に有効です。
トコフェロール酢酸エステル (60mg): 脂溶性ビタミンの一種で、強い抗酸化作用を持ち、細胞を酸化ストレスから保護します。 この成分は活性酸素による脂質の過酸化を防ぎ、細胞膜や組織を保護します。血行を促進する作用もあります。 末梢血行障害の改善、肌荒れや肌の乾燥予防、老化防止、冷え性の改善、月経困難症の緩和に有効です。
l-メントール (10mg): ハッカから抽出される成分で、清涼感を与え、皮膚や粘膜の痛みやかゆみを和らげる作用があります。 皮膚のかゆみ、筋肉痛、関節痛、頭痛、のどの痛みや刺激感の緩和に有効です。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、きれ痔(さけ痔)・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血の緩和を効果的に改善します。リドカイン塩酸塩が症状を緩和, テトラヒドロゾリン塩酸塩が効果を発揮するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、長期連用しないこと、アレルギー症状を起こしたことがある人、重篤な症状が起こることがあります。
適切な用法
次の量を肛門内に挿入してください。
[年齢:1回量:1日使用回数]
成人(15歳以上):1個:1〜3回
15歳未満:使用しないことを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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