剤盛堂薬品「ワグラスＢ錠」成分解説

剤盛堂薬品「ワグラスＢ錠」は、比較的強い体質者で血行障害のあるものの皮膚科・外科疾患（湿疹、にきび、打撲傷、しもやけ、痔核）の改善又は回復促進のために5種類の有効成分を配合した外用薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

エキス (2.33mL): 様々な植物や動物から抽出された有効成分の濃縮物で、原料によって効果が異なります。この成分は原料となる生薬や植物に含まれる複数の有効成分が相乗的に作用します。原料によって異なりますが、一般に消化促進、抗炎症、血行促進などの効果的です。

ケイヒ末 (0.7g): シナモンの樹皮を粉末にした生薬で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。芳香成分が胃腸の粘膜を刺激して消化液の分泌を促し、また末梢血管を拡張させて発汗をサポートします。胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期症状、冷え性、胃腸の不調などに効果的です。

ダイオウ末 (0.8g): タデ科の植物の根茎を乾燥させて粉末にした生薬で、緩下作用があります。この成分はアントラキノン誘導体が大腸を刺激し、蠕動運動を促進して排便を促します。便秘の改善、腸内環境の浄化に効果的です。また、抗炎症作用も持ちます。

ブクリョウ末 (0.5g): サルノコシカケ科の菌類の菌核を乾燥させて粉末にした生薬で、利尿、鎮静作用があります。この成分は水分代謝を促進し、利尿作用を示します。また、中枢神経系に穏やかに作用し、鎮静効果をもたらします。むくみ、不眠、神経過敏、胃腸障害の改善に効果的です。健胃作用や滋養強壮作用も持ちます。