大同薬品工業,日本臓器製薬「マスチゲン-S内服液」成分解説

大同薬品工業,日本臓器製薬「マスチゲン-S内服液」は、肉体疲労・妊娠授乳期・病中病後・食欲不振・栄養障害・発熱性消耗性疾患などの場合の栄養補給，滋養強壮，虚弱体質のために9種類の有効成分を配合した医薬品です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

リボフラビンリン酸エステルナトリウム (3mg): ビタミンB2の誘導体で、水溶性が高く、体内でリボフラビンに変換されます。皮膚や粘膜の健康維持、エネルギー代謝の促進、目の健康維持、貧血予防に有効です。

ピリドキシン塩酸塩 (25mg): 水溶性ビタミンの一種で、体内でのアミノ酸代謝やエネルギー産生に重要な役割を果たします。この成分はタンパク質や脂質、糖質の代謝に関わる酵素の補酵素として機能し、神経伝達物質の合成にも関与します。神経障害の予防・改善、貧血の予防、免疫機能の向上、ホルモンバランスの調整、皮膚や粘膜の健康維持に寄与します。

タウリン (800mg): アミノ酸の一種で、体内の様々な組織に存在し、胆汁酸の合成や細胞保護作用などの機能を持ちます。肝機能の改善、目の疲れの緩和、心機能のサポート、エネルギー代謝の促進に有効です。

L-アスパラギン酸カリウム (100mg): アミノ酸とカリウムの複合体で、エネルギー代謝や疲労回復に関与します。 TCA回路（クエン酸回路）のエネルギー産生を促進し、細胞内のエネルギー代謝を改善します。また、カリウムにより電解質バランスを整えます。疲労回復、肝機能の改善、肉体疲労時の栄養補給に有効です。

ニコチン酸アミド (30mg): 水溶性ビタミンの一種で、細胞のエネルギー代謝に重要な役割を果たします。この成分はNAD・NADPという補酵素の一部として、糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わります。また、末梢血管を拡張させる作用もあります。皮膚や粘膜の健康維持、エネルギー代謝の促進、血行改善に有効です。

無水カフェイン (50mg): 中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に有効です。