奥田製薬「フェロテナスぢ軟膏Ａ」成分解説

奥田製薬「フェロテナスぢ軟膏Ａ」は、きれ痔（さけ痔）・いぼ痔の痛み・かゆみ・はれ・出血の緩和及び消毒のために7種類の有効成分を配合した鎮痛薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

リドカイン (3.0g): 局所麻酔作用を持つ成分で、皮膚や粘膜の痛みやかゆみを一時的に抑えます。神経細胞の電位依存性ナトリウムチャネルを遮断し、神経の興奮を抑えることで痛みなどの感覚を一時的に遮断します。口内炎やのどの痛み、虫刺され、切り傷、擦り傷、湿疹などによる痛みやかゆみの緩和に効果があります。

ヒドロコルチゾン酢酸エステル (0.5g): ステロイド系抗炎症薬で、皮膚の炎症やかゆみを抑える作用があります。湿疹、皮膚炎、かぶれ、虫刺され、かゆみなど様々な皮膚の炎症状態の緩和に効果があります。

ジフェンヒドラミン (0.5g): 抗ヒスタミン作用を持つ成分で、アレルギー症状の緩和や催眠効果があります。この成分はヒスタミンH1受容体をブロックすることで、アレルギー反応を抑制します。中枢神経系にも作用し、鎮静作用をもたらします。くしゃみ、鼻水、かゆみなどのアレルギー症状の緩和、不眠症の一時的な緩和、乗り物酔いの予防に効果があります。

アラントイン (1.0g): 細胞の再生を促進し、肌の修復や保湿を助ける成分です。肌荒れ、湿疹、かぶれ、ひび割れなどの皮膚トラブルの改善に効果があります。傷の治癒を促進し、皮膚を保護します。

グリチルレチン酸 (0.3g): カンゾウ（甘草）から抽出される成分で、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持ちます。湿疹、皮膚炎、かゆみなどの皮膚トラブルの緩和、日焼けによる炎症の軽減に効果があります。

トコフェロール酢酸エステル (1.0g): 脂溶性ビタミンの一種で、強い抗酸化作用を持ち、細胞を酸化ストレスから保護します。この成分は活性酸素による脂質の過酸化を防ぎ、細胞膜や組織を保護します。血行を促進する作用もあります。末梢血行障害の改善、肌荒れや肌の乾燥予防、老化防止、冷え性の改善、月経困難症の緩和に効果があります。