摩耶堂製薬,摩耶堂製薬「ネオ雲仙湯」成分解説

摩耶堂製薬,摩耶堂製薬「ネオ雲仙湯」は、神経痛，リウマチ，関節炎，筋肉痛，腰痛，背痛，五十肩のために16種類の有効成分を配合した医薬品です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

カンゾウ (1g): マメ科の植物の根を乾燥させた生薬で、抗炎症作用や去痰作用、抗アレルギー作用を持ちます。咳や痰の緩和、のどの炎症鎮静、胃腸の不快感緩和に効果があります。他の生薬の苦みを和らげる調和剤としても使用されます。

ソウジュツ (1g): キク科の植物の根茎を乾燥させた生薬で、健胃、利尿、抗炎症作用を持ちます。この成分はセスキテルペン類などの成分が消化管や腎臓に作用し、消化液の分泌促進や利尿効果をもたらします。食欲不振、消化不良、むくみ、関節痛などの症状改善に効果があります。

ケイヒ (1.2g): シナモンの樹皮を乾燥させた生薬で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。芳香成分が胃腸の粘膜を刺激して消化液の分泌を促し、また末梢血管を拡張させて発汗を促進します。胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期症状、冷え性、胃腸の不調などに効果があります。

マオウ (2g): マオウ科の植物の茎を乾燥させた生薬で、発汗、解熱、気管支拡張作用を持ちます。この成分はエフェドリンなどのアルカロイドが交感神経を刺激し、発汗や気管支拡張効果をもたらします。風邪の初期症状（発熱、悪寒）、気管支喘息、鼻づまりなどの改善に効果があります。

ショウキョウ (1g): ショウガの根茎を乾燥させた生薬で、健胃作用や体を温める作用を持ちます。この成分はジンゲロールなどの辛味成分が胃腸の血行を促進し、消化液の分泌を促します。また末梢血管を拡張させ、発汗を促進します。胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。冷え症、胃腸の不調、食欲不振などに効果があります。

タイソウ (1g): クロウメモドキ科の植物の果実を乾燥させた生薬で、滋養強壮、鎮静作用を持ちます。不眠、イライラ、疲労、胃腸障害の改善に効果があります。

シャクヤク (1.6g): ボタン科の植物の根を乾燥させた生薬で、鎮痛、鎮痙、抗炎症作用を持ちます。月経痛、筋肉の痙攣や痛み、頭痛、腹痛などの症状緩和に効果があります。

ブクリョウ (1.2g): サルノコシカケ科の菌類の菌核を乾燥させた生薬で、利尿、鎮静作用があります。むくみ、不眠、神経過敏、胃腸障害の改善に効果があります。健胃作用や滋養強壮作用も持ちます。

ボタンピ (1.2g): ボタン科の植物の根皮を乾燥させた生薬で、鎮痛、鎮静、抗炎症作用を持ちます。ペオニフロリンなどの成分が中枢神経系や自律神経系に作用し、鎮痛・鎮静効果を示します。頭痛、神経痛、月経痛、めまい、のぼせなどの症状緩和に効果があります。

ダイオウ (1g): タデ科の植物の根茎を乾燥させた生薬で、緩下作用があります。アントラキノン誘導体が大腸を刺激し、蠕動運動を促進して排便を促します。便秘の改善、腸内環境の浄化に効果があります。また、抗炎症作用も持ちます。

成分の相互作用と総合効果

これらの成分が総合的に作用することで、神経痛，リウマチ，関節炎，筋肉痛，腰痛，背痛，五十肩を効果的に和らげます。カンゾウが作用, ソウジュツが症状を緩和するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。

使用上の注意

この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。特に注意すべき点として、重篤な症状が起こることがあります。

適切な用法

○成人1日1袋を3回・熱湯約100mL中にて振り出し，食前又は食間に温服してください。
○成人1日1袋に水約500mLを加え約1／2量に煎じ詰め，食前又は食間の3回に分けて温服してください。
○小児は成人の約1／2量宛服用してください。を目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。