第一薬品工業「永春丸」成分解説

第一薬品工業「永春丸」は、どうき，息切れ，気つけのために8種類の有効成分を配合した医薬品です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

ジャコウ (1.1mg): ジャコウジカの雄の香嚢から得られる分泌物を乾燥させた生薬で、強心、中枢神経刺激作用を持ちます。この成分はムスコンなどの成分が中枢神経系や循環器系に作用し、強心・興奮作用をもたらします。心機能の改善、疲労回復、虚弱体質の改善に効能を発揮します。また、香料としても用いられます。

ゴオウ (2.2mg): 牛の胆石を乾燥させた生薬で、鎮静・解熱作用を持ち、精神不安や興奮状態を鎮める効能を発揮します。精神不安、興奮状態、頭痛、めまい、のぼせなどの症状緩和に効能を発揮します。

センソ (3.3mg): ヒキガエルの皮膚腺分泌物を乾燥させた生薬で、鎮痛・強心作用があります。ブフォテニンなどのアルカロイドが中枢神経系に作用し、鎮痛効果をもたらします。痛みの緩和、心機能の改善に効能を発揮します。特に打撲や捻挫などの外傷による痛みに用いられます。

ユウタン (0.3mg): クマの胆汁を乾燥させた生薬で、解熱、鎮痛、解毒作用を持ちます。高熱、肝機能障害、胆石症などの症状改善に効能を発揮します。

ニンジン末 (4.5mg): ウコギ科の植物の根を乾燥させて粉末にした生薬で、強壮、健胃、滋養強壮作用があります。疲労回復、体力増強、食欲不振、虚弱体質の改善、ストレス抵抗力の向上に効能を発揮します。

ジンコウ末 (3.8mg): 沈香木の樹脂部分を粉末にした生薬で、中枢神経の興奮、鎮痛、鎮静作用を持ちます。神経症、うつ状態、めまい、頭痛などの症状改善に効能を発揮します。また、香料としても用いられます。