高市製薬,日本臓器製薬「コフトせき止め」成分解説

高市製薬,日本臓器製薬「コフトせき止め」は、せき，喘鳴(ぜーぜー，ひゅーひゅー)をともなうせき，たんのために2種類の有効成分を配合した鎮咳去痰薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。

主要有効成分の特徴と健康への影響

dl-メチルエフェドリン塩酸塩 (25mg): 気管支拡張作用を持つ交感神経刺激薬で、気道を広げることで呼吸を楽にします。この成分は気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して気管支を拡張させ、α受容体刺激による血管収縮作用も持ちます。せき、たんを伴う呼吸器系症状の緩和、気管支喘息の症状改善、鼻づまりの緩和に効果があります。

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 (2mg): 抗ヒスタミン作用を持つ成分で、クロルフェニラミンマレイン酸塩の光学異性体の一つです。この成分はヒスタミンH1受容体をブロックすることで、アレルギー反応を抑制します。通常のクロルフェニラミンより効果が強いとされています。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー症状の緩和に効果があります。

成分の相互作用と総合効果

これらの成分が総合的に作用することで、せき，喘鳴(ぜーぜー，ひゅーひゅー)をともなうせき，たんを効果的に和らげます。dl-メチルエフェドリン塩酸塩が症状を緩和, d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が症状を緩和するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。

使用上の注意

この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。特に注意すべき点として、本剤を服用している間は，次のいずれの医薬品も使用しないで下さい。他の鎮咳去痰薬，かぜ薬，鎮静薬，抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等（鼻炎用内服薬，乗物酔い薬，アレルギー用薬等）、服用後，乗物又は機械類の運転操作をしないで下さい（眠気等があらわれることがあります）、重篤な症状が起こることがあります。