うすき製薬「うすきね血の道振薬」成分解説
うすき製薬「うすきね血の道振薬」は、体質がやや虚弱な婦人の諸症,ヒステリー,産前産後,月経不順,つわり,頭痛,のぼせ,めまい,耳鳴り,浮腫,手足の引きつり痛み,冷え症のために17種類の有効成分を配合した鎮痛薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
カンゾウ (0.5g): マメ科の植物の根を乾燥させた生薬で、抗炎症作用や去痰作用、抗アレルギー作用を持ちます。 咳や痰の緩和、のどの炎症鎮静、胃腸の不快感緩和に効果があります。他の生薬の苦みを和らげる調和剤としても使用されます。
ケイヒ (0.5g): シナモンの樹皮を乾燥させた生薬で、芳香性健胃作用や発汗作用を持ちます。 この成分は芳香成分が胃腸の粘膜を刺激して消化液の分泌を促し、また末梢血管を拡張させて発汗を促進します。 胃腸の働きを活発にして消化を助け、体を温める作用があります。かぜの初期症状、冷え性、胃腸の不調などに効果があります。
オウレン (0.3g): キンポウゲ科の植物の根茎を乾燥させた生薬で、抗炎症、抗菌、解熱作用を持ちます。 この成分はベルベリンなどのアルカロイドが抗菌・抗炎症作用を示し、また消化管の蠕動運動を調整します。 口内炎、のどの炎症、胃腸の不調、下痢などの症状改善に効果があります。
モッコウ (0.3g): バラ科の植物の根を乾燥させた生薬で、発汗、解熱、解毒作用を持ちます。 サポニンやフラボノイドなどの成分が発汗を促し、体内の余分な熱や毒素を排出します。 風邪の初期症状(発熱、悪寒)、皮膚疾患(にきび、湿疹)などの改善に効果があります。
シャクヤク (1g): ボタン科の植物の根を乾燥させた生薬で、鎮痛、鎮痙、抗炎症作用を持ちます。 この成分はペオニフロリンなどの成分が中枢神経系や平滑筋に作用し、鎮痛・鎮痙効果を示します。また、抗炎症作用も持ちます。 月経痛、筋肉の痙攣や痛み、頭痛、腹痛などの症状緩和に効果があります。
センキュウ (1g): セリ科の植物の根茎を乾燥させた生薬で、血行促進、鎮痛作用を持ちます。 リグスチリドなどの成分が血流を改善し、末梢循環を促進します。また、鎮痛・鎮静作用も持ちます。 冷え性、月経不順、月経痛、肩こり、頭痛などの改善に効果があります。
サンシシ (1g): アカネ科の植物の果実を乾燥させた生薬で、解熱、消炎、止瀉作用を持ちます。 この成分はイリドイド配糖体などの成分が抗炎症作用や抗菌作用を示します。 熱性疾患、腹痛、下痢などの症状改善に効果があります。
ソウジュツ (1g): キク科の植物の根茎を乾燥させた生薬で、健胃、利尿、抗炎症作用を持ちます。 食欲不振、消化不良、むくみ、関節痛などの症状改善に効果があります。
ジオウ (0.6g): ゴマノハグサ科の植物の根を乾燥させた生薬で、滋養強壮、造血作用を持ちます。 貧血、更年期障害、冷え性などの改善に効果があります。滋養強壮薬として広く用いられます。
ブクリョウ (0.6g): サルノコシカケ科の菌類の菌核を乾燥させた生薬で、利尿、鎮静作用があります。 水分代謝を促進し、利尿作用を示します。また、中枢神経系に穏やかに作用し、鎮静効果をもたらします。 むくみ、不眠、神経過敏、胃腸障害の改善に効果があります。健胃作用や滋養強壮作用も持ちます。
ボタンピ (0.8g): ボタン科の植物の根皮を乾燥させた生薬で、鎮痛、鎮静、抗炎症作用を持ちます。 ペオニフロリンなどの成分が中枢神経系や自律神経系に作用し、鎮痛・鎮静効果を示します。 頭痛、神経痛、月経痛、めまい、のぼせなどの症状緩和に効果があります。
トウキ (1.2g): セリ科の植物の根を乾燥させた生薬で、血行促進、強壮、鎮痛作用を持ちます。 冷え性、月経不順、月経痛、貧血、疲労倦怠感などの改善に効果があります。
オウゴン (0.7g): コガネバナの根を乾燥させた生薬で、抗炎症、解熱、抗アレルギー作用を持ちます。 バイカリンなどのフラボノイドが抗炎症作用、抗アレルギー作用を示します。 発熱、のどの炎症、口内炎、ニキビなどの炎症性疾患の症状緩和に効果があります。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、体質がやや虚弱な婦人の諸症,ヒステリー,産前産後,月経不順,つわり,頭痛,のぼせ,めまい,耳鳴り,浮腫,手足の引きつり痛み,冷え症を効果的に緩和します。カンゾウが作用, ケイヒが効果を発揮するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 一般的な注意点として、過剰摂取や長期連用は避け、アレルギー反応が現れた場合は使用を中止してください。
適切な用法
1袋に水又は温湯720mL(約4合)を加え、540mL(約3合)にせんじつめて、その液を毎食間と就寝前の4回に分けて服用を目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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