日水製薬「アナクール葛宝G」成分解説
日水製薬「アナクール葛宝G」は、かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒,発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和のために6種類の有効成分を配合した総合感冒薬です。この薬に含まれる各成分の特徴と健康への影響について解説します。
主要有効成分の特徴と健康への影響
アセトアミノフェン (600mg): 解熱鎮痛作用を持つ成分で、発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状を緩和します。 中枢神経系に作用して痛みの伝達を抑制し、視床下部の体温調節中枢に働きかけて熱を放散させます。 発熱、頭痛、歯痛、関節痛、筋肉痛、生理痛などの症状を緩和します。アスピリンと比較して胃腸への負担が少なく、抗炎症作用は弱いものの、痛みの緩和に効果的です。
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 (3.5mg): 抗ヒスタミン作用を持つ成分で、クロルフェニラミンマレイン酸塩の光学異性体の一つです。 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどのアレルギー症状の緩和に効果があります。
チペピジンヒベンズ酸塩 (75mg): 中枢性鎮咳薬で、咳中枢に直接作用して咳を抑制します。 この成分は延髄の咳中枢を抑制することで咳反射を弱め、鎮咳効果をもたらします。 乾いた咳や痰の絡まない咳の抑制に効果的です。
無水カフェイン (150mg): 中枢神経を刺激する作用がある成分で、眠気を抑え、一時的な疲労感を軽減します。 この成分は中枢神経系に作用してアデノシン受容体を遮断し、覚醒作用をもたらします。また、血管を収縮させる作用もあります。 頭痛・片頭痛の緩和、眠気の抑制、一時的な疲労感の軽減、呼吸器系の機能改善に効果があります。
チアミン硝化物 (25mg): ビタミンB1の一種で、糖質の代謝や神経機能の維持に重要な役割を果たします。 糖質の代謝に必要な補酵素として機能し、神経細胞のエネルギー産生をサポートします。 疲労回復、神経痛の緩和、食欲不振の改善、アルコール代謝の促進に効果があります。
葛根湯エキス (1605mg): 漢方処方のエキスで、解熱、鎮痛、発汗作用を持ちます。 カッコン(葛根)、マオウ(麻黄)、ケイヒ(桂皮)などの生薬が総合的に作用し、発汗を促して熱を下げ、筋肉の緊張を緩和します。 風邪の初期症状(発熱、頭痛、肩こり)、肩こり、筋肉痛などの改善に効果があります。
成分の相互作用と総合効果
これらの成分が総合的に作用することで、かぜの諸症状(鼻水,鼻づまり,くしゃみ,のどの痛み,せき,たん,悪寒,発熱,頭痛,関節の痛み,筋肉の痛み)の緩和を効果的に緩和します。アセトアミノフェンが作用, d-クロルフェニラミンマレイン酸塩が症状を緩和するなど、複数の作用機序により症状の改善をサポートします。
使用上の注意
この薬の効果を最大限に得ながら副作用のリスクを最小限に抑えるためには、用法・用量を守ることが重要です。 特に注意すべき点として、本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も使用しないこと。 他のかぜ薬,解熱鎮痛薬,鎮静薬,鎮咳去痰薬,抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等 (鼻炎用内服薬,乗物酔い薬,アレルギー用薬等)、服用後,乗物又は機械類の運転操作をしないこと(眠気等があらわれることがある)、服用前後は飲酒しないこと。
適切な用法
次の1回量を1日3回食後なるべく30分以内に服用する。
[年令:1回量]
成人(15才以上):1包
11才以上15才未満:2/3包
7才以上11才未満:1/2包
3才以上7才未満:1/3包
3才未満:服用しないことを目安に使用してください。症状が改善しない場合や副作用が現れた場合は、使用を中止し医療専門家に相談することをお勧めします。

ラジオライフ編集部

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