YouTubeの広告ブロッカー対策に抜け穴を発見?
かつてYouTubeの広告は、広告ブロッカーなどの拡張機能を使うことで非表示にできました。しかし、2023年5月頃からYouTube側が広告ブロッカー対策を実施。こうした拡張機能の使用を検知すると警告が表示され、ブロッカーをOFFにしない限りそれ以上の再生は不可といった対抗策が取られるようになったのです。
YouTube広告ブロッカーに警告が出る
一方でブロッカー側も広告スキップや早送りといった従来とは異なる手法による回避策を編み出しますが、規制はさらに強化され…というイタチごっこが続いています。
というわけで、その現状を有力なブロッカーを実際に使って調査。夏ごろの検証では、ほとんどの広告ブロッカーが対策されていましたが、たった数か月の間に新たな警告回避の手法が登場していることが判明しました。
「Adblock」は定番過ぎて真っ先に対策された広告ブロッカーですが、広告を最後のフレームまでスキップするという方法に代わり、今回の検証では100回以上広告スキップしても警告は出ませんでした。
「Adblock Plus」はオープンソースの広告ブロッカー。こちらも広告を最後のフレームまでスキップするという手法に変更。前述のAdblock同様、100回以上広告をスキップしてみましたが、YouTubeからの警告はナシでした。
YouTube広告ブロッカーでスキップ
「ADGUARD」は定番の広告ブロッカーですが、広告スキップの方法は従来通り。3か月前の検証では警告が表示されましたが、今回は警告は出ませんでした。動画の読み込みに多少時間がかかるのが、やや難点です。
「uBlock Origin」はCPUやメモリに負荷をかけない軽さが売りですが、Chrome拡張機能の仕様変更によりサポート切れとなっていました。「uBlock Origin Lite」という簡易版が登場しており、こちらは使えます。
「Ad Accelerator」は広告を検知すると一気に最後までスキップする拡張機能。今のところ使えているものの、警告表示については引っかかる日もあれば何事もなく使える日もあったりと、やや不安定でした。
「Ad Speedup」は広告を検知すると早送りになり、すぐに終わらせる広告スキップ拡張機能。こちらも現状は問題なく使えますが、日によって警告表示が出たり出なかったりと、いまいち挙動が安定しませんでした。(文/pusai)
ラジオライフ編集部
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