マイクロフィルターで濁った川の水が透明になった
生命維持のために必要不可欠な「水」。自然災害などで上水道が断水してしまうと、食べ物より先に水の確保が急務となります。目の前を流れている川の水や、風呂の残り湯が飲めたら…を解決してくれるのが、超微細フィルターを搭載した浄水器です。今回試してみたのは、MSR社の「トレイルショット マイクロフィルター」です。
![マイクロフィルターで川の水が透明に浄水できた](https://radiolife.com/wp-content/uploads/2023/08/micro-filter-480x357.jpg)
マイクロフィルターは手のひらサイズ
MSR社の「トレイルショット マイクロフィルター」はトレイルの名前にもある通り、登山やアウトドアでの携帯に適したコンパクトサイズが特徴です。
マイクロフィルター本体は手の中にすっぽり収まるサイズで、荷物スペースを圧迫しません。浄水方法もカンタンで、ホースを水源に落とし本体を握り込むだけ。これで濁った川の水が、透明になりました。
肝心のお味はというと、若干の臭さは残っていましたが決して飲めないレベルではありません。煮沸消毒できる環境があれば、より安全度はアップするでしょう。
超小型かつ、握り込むだけで浄水できるのがこのマイクロフィルター最大のメリット。電源も必要ありません。浄水量も1分で1Lと意外とパワフルです。排出口にそのまま口を付けて、ダイレクトに飲むことも可能。清潔なボトルが手元になくても、水分補給が可能です。
マイクロフィルターで川の水が透明に
実際にマイクロフィルターを使ってみると、原生動物やバクテリアをフィルターで濾過し、濁った川の水が見違えるほどに透明になりました。味の方はやや川臭さは残るものの、フィルターを通した安心感があれば十分飲めるレベルです。
ただし、化学物質で汚染された水は非対応となります。また、このマイクロフィルターのフィルターは0.2μであるため、これより小さなウイルスは通してしまいます。
ちなみに、悪名高きサルモネラ菌や大腸菌は、0.5~3μの大きさなので、シャットアウト可能。より高性能な浄水器を求めるなら、0.02μの「MSR ガーディアン」(77,000円)があります。
マイクロフィルターのフィルター素材は中空糸膜(0.2μ)で、流量は1L/分です。フィルター寿命は2,000Lで、ホースの長さは約40cmとなります。サイズ/重さは6.3W×14H×5Dcm/142g。実勢価格は11,000円です。
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ラジオライフ編集部
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