初代ブルーインパルスは現在より少ない5機編隊
2025年7月13・14日の大阪・関西万博でのリベンジ展示飛行の成功で、再び大きな注目を浴びた「ブルーインパルス」。その存在は知っていても、どういうチームなのか分からない人も多いと思うので、ここで改めて歴史から振り返りましょう。ブルーインパルスは、航空自衛隊の部隊の一つ。正式名称は第4航空団飛行群第11飛行隊です。

初代ブルーインパルスは主力戦闘機
ブルーインパルスの部隊の合い言葉は「創造への挑戦」(Challengefor the creation)です。部隊が正式に発足したのは1960年。浜松基地(静岡県浜松市)に所在する第1航空団第2飛行隊内の空中機動研究班でした。
直後に部隊名を空中機動研究班に改名するとともに、ブルーインパルスという愛称が編隊長によって命名され、現在まで受け継がれています。創隊時の機体は主力戦闘機だった「F-86F」で、1963年の東京オリンピックと1967年の大阪万博で展示飛行をしたことは有名です。
2代目の機体となったのは高等練習機の「T-2」。既にこの機種で訓練飛行をしていた松島基地の第21飛行隊の中に戦技研究班を設置。1982年から展示飛行を開始しました。F-86F時代は基本的に5機体制でしたが、T-2から6機体制となり、現在のスタイルはこのあたりで確立したことになります。
3代目ブルーインパルスは中東練習機
ここまでは、飛行隊内の一部門のようなかたちであり、戦闘訓練の一部という名目でしたが、1995年に3代目となるの「T-4」中等練習機への変更とともに、第11飛行隊という独立した展示飛行を専門とする部隊が発足して現在に至ります。
2011年の東日本大震災では松島基地も津波による大きな被害を受けたものの、ブルーインパルスは福岡県内の展示飛行のため芦屋基地(福岡県芦屋町)に展開しており、ほとんどの機体は無事でした。
2013年の松島基地への帰還までは芦屋基地をベースに活動し、震災を転機にイベントでの展示飛行が増えました。2021年には東京オリンピック・パラリンピック大会で、約20年ぶりにカラースモークを復活させたのは記憶に新しいところです。

ラジオライフ編集部

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