2023年上半期で取締りが増えている交通違反は?
警察庁の発表によると、2023年上半期の全国の交通事故件数は前年同期比3956件増の14万8943件。2022年上半期に続いて前年同期を上回って増加しています。交通事故と交通違反はセットなので、交通違反も増えていると思われがちですが、じつはここ数年は減り続けています。一方で、取り締まり件数が増えている交通違反もあるのです。
交通違反取り締まり件数は減少傾向
警察庁が発表する統計資料によると、2023年上半期に交通違反で取り締まられた件数は、放置違反金で済んだ駐車違反まですべて合わせると274万8723件。2022年上半期が318万1866件あったのに対し、10%以上も減少しています。
この統計資料でもっとも多い交通違反は「一時不停止」で64万385件ですが、こちらも前年同期比では12万5842件の減少。次いで多いスピード違反も減少傾向で、2023年上半期は前年同期比3万5159件減少の43万4588件です。
ほかの交通違反についても、通行禁止などを含めてほとんどが減少傾向。そうしたなか、2023年上半期にかけて目立って増加している交通違反が、いわゆる「飲酒運転」です。
交通違反取り締まり件数が増えた違反
飲酒運転については、内訳となる酒気帯び運転0.25mg/l未満と、酒気帯び運転0.25mg/l以上、酒酔い運転のいずれもが2023年上半期は増加。とくに酒酔い運転は前年同期比で18.1%増の294件と急増しているのです。
また、スピード違反の取り締まり件数は全体的には減少傾向ではありますが、内訳を見てみると唯一、50km/h以上の速度超過の取り締まり件数が前年同期比11.1%増の6446件と増えていました。
酒気帯び運転は呼気アルコール濃度が0.25mg/l未満でも、違反点数が13点の重い交通違反。0.25mg/l以上なら25点、酒酔い運転は35点です。スピード違反の50km/h以上超過の違反点数は12点となっています。いま重い交通違反の取り締まりが増えているのです。
ラジオライフ編集部
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