パトカーの危険度は赤色灯の形状で見分けられる
どれも同じに見える白黒パトカーですが、じつは大きく2種類あります。そして、パトカーの種類によって交通違反の取り締まり危険度が違っているのです。それが、幹線道路などで交通取り締まりを行う「交通パトカー」と、街中を巡回して犯罪の芽を見つけ出す「警らパトカー」の違いです。パトカーの危険度とその見分け方について見ていきましょう。

パトカーは同じクラウンでも違う中身
高度な運転技能を必要とする追尾式のスピード違反の取り締まりは、速度を正確に計測できる車両や乗員が限定されてきます。このため、瞬時にパトカーを判別できれば、スピード違反の取り締まりを回避できるというわけです。
パトカーはたとえ同じ車種であっても中身はまったく違います。例えばトヨタの200系クラウンでも、交通パトカーは3,000ccのハイパワーモデルで足元もしっかり。250馬力オーバーの加速で接近・追尾されると、ドライバーがその存在に気付くのが遅れてしまいます。
一方、警らパトカーの200系クラウンはエンジンが廉価版の2,500cc。それなりにの気量で加速はするものの、乗員に追尾・スピード測定の技量がないため、追尾取り締まりは不得意。その分、信号無視や通行区分違反などで猛威をふるいます。
パトカーの危険度は赤色灯で見分ける
交通パトカーと警らパトカーを見分けるポイントは、赤色灯の形状です。警らパトカーの象徴ともいえるのが赤色灯昇降装置になります。パトカーのルーフ上にある白いボックスにはアームが収納されているのです。
これは赤色灯を高く上げて遠方からの視認性を高めて、停車中のパトカーへの追突事故を防止するのが目的。一方の交通パトカーは、空力特性やトップヘビーの重量バランスを考えてか、散光式赤色灯はルーフに直接載っています。
後方からの視認性を考慮していないのは、交通パトカーは違反車を安全な場所へ誘導してから停車させるため。高速道路ではパーキングエリアなどへ引き込んだのちにキップ処理を行います。
ラジオライフ編集部
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