マル暴刑事はパンチパーマにするのに申請が必要
刑事部捜査第4課は「マル暴」と呼ばれ、広域指定暴力団や外国人犯罪などを扱う部署。警視庁では刑事部捜査第4課から独立し、組織犯罪対策部第4課になっています。警視庁組織犯罪対策部捜査第4課所属の刑事だった元警部に、マル暴刑事のファッション事情について解説してもらいました。
マル暴刑事が服装規定から外れる申請
警察官は服制規程から外れる必要がある場合、必ず所属長に申請書を提出させられます。マル暴刑事も例外ではありません。髪型や服装を「捜査で必要だから」と理由を書いて提出するのです。ヒゲについて特にうるさく、必ず申請書が求められます。
髪型に関しては「元から『天然パーマだ』と言い張る者もいましたが、キッチリしたパンチパーマはダメでしょう。服装も、マオカラーのシャツなどは理由を申請書に書きます」といいます。
「といっても、捜査に関係なく、好きでパンチパーマをかけている者もいました(笑)。捜査で必要だといってホスト風の茶髪にしている者もいましたが、あれの何がいいのか理解できません」。また、必要以上に自分を大きく見せるために、ガラの悪い格好をしたがる刑事もいたといいます。
マル暴刑事がひいきにしている鞄屋
東京・浅草には老舗の革製品屋が多く、ヤクザ者とマル暴刑事がひいきにしている鞄屋が何軒かあるといいまます。そこに行くのは理由があり「どこの組の者が来たとか情報を得るため」でもあります。
そして「客として革の鞄などを特注して、店主と関係を築いていくんです。もちろん、自腹で。それと、ヤツらに服装でナメられないように、こだわりのアイテムを持つように心がけていました」と話します。
「なので、ライターでも100円の使い捨てなんて絶対に持てません。オイルライターが基本です。我々はヤクザ者みたいに10万~20万円もするビラ(背広)は買えませんが、高くなくてもビッと着こなせばそれなりに見えるもんです。若い捜査員にも、徹底指導しましたね」と話してくれました。
ラジオライフ編集部
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