左利き警察官でも拳銃は右に装備するのが決まり
警察と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、私服刑事や機動隊員ではなく制服警察官でしょう。派出所に常駐する地域課の「お巡りさん」は、市民がもっとも接する機会の多い警察官です。そんな制服警察官が腰回りのベルト(帯革)にぶら下げている拳銃は、じつは位置が決められています。警察官の拳銃は左利きでも右に装備する決まりです。
警察官の拳銃は右腰に装着する決まり
「帯革(たいかく)」は、制服警察官が拳銃・警棒・手錠を吊り下げて腰に巻くための装備品の1つです。ほとんどは本革製の黒で、帯革止めというストラップが付属。これでズボンのベルトとつなぎます。
装着する装備品の位置は決められており、拳銃は右腰、警棒は左腰。これは右利きの人はもちろん、左利きの警察官でも同じです。なお、ベルト本体が本来の帯革ですが、装備品を装着した状態でまとめて帯革と呼ばれることもあります。
警察官が右腰に装備する拳銃は、国産の「サクラ」という5連発リボルバーが現行モデルです。なお、制服警察官も「SIG SAUER P230JP」などのオートマチックを使うことが増えています。自動拳銃は回転式よりもスリムに帯革に装着可能です。
警察官は手錠を腰の後ろに携帯する
警察官が左腰に装着する警棒は、金属製の伸縮式警棒が一般装備。これを警棒吊りに通して装着。2穴で固定されるため、警棒が動きにくい構造になっています。2006年から採用された2段伸縮の「65型警棒」は回転式のつばが特徴。グリップ底部にはガラス割りが装備されています。
手錠の定位置は腰の後ろ。一般警官は鎖が2コマのタイプを携帯します。現行タイプは軽量なジュラルミン製。警視庁タイプの手錠ケースは、フラップを手錠の輪に通して固定する構造になっています。
警察の装備品で、左腰の前に装着されることが多いのが警察無線機。無線機用の革ケースにはフラップやスピーカー用の穴など数種類のバリエーションが存在します。
ラジオライフ編集部
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