警察のネズミ捕り「車線変更」で誤測定の可能性
「ネズミ捕り」とは、警察官がチームに分かれて、道路脇に設置した速度測定器でスピード違反車を取り締まること。スピード違反の検挙数のほぼ半分を占めています。そして、ネズミ捕りには「レーダー式」と「光電式」が存在。そんな警察のネズミ捕りに潜む誤測定の可能性を見ていきましょう。

ネズミ捕りは電波でスピードを算出
警察のネズミ捕りは、速度測定方式で「レーダー式」と「光電式」に分類できます。このうちレーダー式は10.525GHzの電波を発射して、車両に反射して戻ってきた電波の波長の変化からスピードを算出する仕組みです。
レーダー式のネズミ捕りでは、速度測定器のアンテナを三脚に載せて道路脇に設置します。測定器のそばには「現認係」と呼ばれる警察官が待機。違反車両が通過すると、その先で待っている「停止係」や「取り調べ係」にナンバーやクルマの種類、カラーなどの特徴を伝えるのです。
レーダー式のネズミ捕りで使われる電波は、無人式の速度違反取り締まり装置「オービス」のレーダー式と同じ周波数。いわゆるレーダー探知機で電波をキャッチできます。このため、速そうなクルマが来たときだけ現認係が手元のスイッチを操作して電波を発射する、ステルス型レーダーがネズミ捕りが主流です。
ネズミ捕りで思っていた以上の測定値
レーダー式のネズミ捕りで使われる測定器は、クルマの正面から速度計測するのが理想的。とはいえ、それではアンテナを路上に設置しなければなりません。このため、実際には車両の進行方向と27度の角度をつけた「27度法」と、ほぼ平行にレーダーを向けた「0度法」の2つの方法があるのです。
27度法の場合、斜めから測定することになるため理論上、測定値は実際のスピードより低くなる計算。このため、測定値にはその角度ぶんのプラス補正が行われることになります。
すなわち、速度測定ポイントで車線変更などをして速度測定器とクルマの角度がゼロとなると、誤測定の可能性があるのです。測定値は実際のスピードより高くなってしまいます。自分が思っていた以上に測定値のスピードが出ていたときには、誤測定かどうか検証した方がよいかもしれません。
なお、0度法の場合、直線道路なら5度といった小さな角度で設置。測定可能距離は約100mとされています。そして、この場合はプラス補正は行われていません。このため、むしろスピードは少し低く測定されています。

ラジオライフ編集部

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