逮捕者1万人超!秘匿性アプリ解析に成功した!?
闇バイトによる事件が相次ぐ中、その指示などにも使われた秘匿性の高いメッセージアプリとして「Telegram」や「Signal」などの名前が知られるようになりました。そんな中、北米や欧州で“犯罪者御用達”として知られていた秘匿性の高いメッセージアプリを警察組織がハッキングに成功。1万人以上が逮捕されたのです。

秘匿性の高いメッセージアプリの解読
「Telegram(テレグラム)」や「Signal(シグナル)」といえば、闇バイトの指示などにも使われる秘匿性の高いメッセージアプリとして知られています。
他方、北米や欧州では「SkyECC」というアプリも“犯罪者御用達”として知られており、メッセージが送受信者の間でのみ暗号化される仕様により、通信事業者であっても解読は不可能といわれていました。
しかし、2021年、FBIや欧州の警察組織はSky ECCのハッキングに成功。殺人や誘拐、大規模な麻薬取引といった犯罪に関するやり取りを傍受し、これらに関与したとみられる1万人以上が逮捕されたのです。
メッセージアプリがサービス停止に
なお、開発会社は「Sky ECCは世界一安全なメッセージアプリ」とうたうなど、セキュリティには絶対の自信を見せていたものの、この件によりサービス停止に追い込まれています。
Sky ECCはカナダのバンクーバーに拠点を置く通信事業者SKYGLOBAL社が運営していたメッセージアプリ。アプリ自体は、同社が販売する端末にプリインストールされるかたちで提供されていました。
そのSKYGLOBALの端末は、あらかじめカメラ、マイク、GPSが無効化されており、緊急時にはデータをすべて削除するkillswitchが搭載されていたといいます。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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