CDの寿命は意外に短いので保存方法に注意が必要
SNSでちらほら見かけるのが「昔のCDが壊れて聞けなくなった」などの書き込み。CDが誕生した1980年代、音が劣化せず100年は持つと言われていた割には、ずいぶん早い話です。もし、CDの寿命が言われていたほど長くない場合、いま持っているCDがどうなってしまうのかは気になるところです。
CDの寿命は数十年で劣化が進む構造
結論からいえば、CDそのものに○○年といった決まった寿命はありません。しかし、購入してから数十年経つと劣化が進むこともこれまた事実なのです。その理由は、CDの構造によります。
CDは音データを記録する薄いアルミニウムの面を、2枚の樹脂面ではさむ仕組みです。このうち、アルバム名などが印刷される側の樹脂が薄く、傷みやすいのでした。
とくに、CDが誕生した80年代はまだ製造技術が確立されていなかったため、品質にばらつきがあったようです。それから30年以上が経ち、質の悪いCDが聞けないという話が数多く出てくるようになった…ということでしょう。
CDの寿命に避けた方がよい場所とは
もっとも、CDの寿命は保管状態によっては数十年どころか数年でダメになることもあります。一番よくないのはCDの面を指でベタベタ触り、そこにカビが生えるパターン。無理にこすって取ろうとするとアルミニウムまで削ってしまい、再生できなくなります。
CDの寿命で避けた方がよいのは、湿気が多い場所です。アルミニウム面をはさむ樹脂には、ごくわずかですが水蒸気を通す性質があります。入り込んだ水蒸気が多くなるほど、それが原因で記録面が徐々にさびる可能性が高くなります。
また、太陽光がガンガン当たるような場所もCDの寿命にとってよくありません。これは、強い太陽光がCDに入り込んだ水蒸気とアルミニウム面の化学反応を進ませるためです。また、夏の車内などの高温環境はCD自体を変形させてダメにしまうので要注意です。
ラジオライフ編集部
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