NHK集金人を呼び寄せる危険なリモコン操作とは
これまでNHKは、受信契約を取り付けるためにNHK集金人と呼ばれるスタッフがひたすら未契約の住所を訪問するという人海戦術をとってきました。しかし、クレームが相次いだことから集金人は廃止する方針へ路線変更。NHK集金人の訪問を受ける可能性は低くなりました。ところが、そんなNHK集金人を自宅に呼び込む危険なリモコン操作があるのです。
NHK集金人による契約取り付けは廃止
NHKには、視聴者が家にテレビなどを設置しているかを知る手段がありません。ホテルや旅館、あるいは官公庁などであればNHK集金人が訪問することも可能ですが、一般家庭に無断で侵入すれば刑法犯となってしまいます。
そのため、NHKは受信契約の情報を元に、未契約の世帯を何度も訪問して受信契約を迫るという人海戦術を長年とってきました。この手法は、マナーが悪いNHK集金人とのトラブルを各地で引き起こし、NHK側も訪問による受信契約の取り付けを原則廃止しています。
ただし、NHKが視聴者のテレビ設置を確認できるケースがあります。それが未契約状態でBSメッセージ消去をNHKに依頼することです。BSメッセージとは、テレビなどを購入・設置後30日経過すると、NHKのBS放送受信時に画面下に表示される受信機登録をお願いするメッセージを指します。
NHK集金人の訪問を受ける羽目になる
メッセージの消去方法は「リモコンの青ボタンを5秒以上押すと表示されます」と記載。そのとおりリモコン操作すると、テレビに付属するB-CASカードや内蔵するACASチップの番号をNHKへ連絡する旨の手続きが表示されます。
そして、NHKへBSメッセージ消去を依頼する際には、B-CAS・ACASの番号に加えて住所・氏名を伝える必要があり、その時点でNHK内のデータベースに記録。さらに、NHK集金人の情報端末へもこれらの情報が定期的に送信されるため、ほぼ確実にNHK集金人の訪問を受ける羽目になるのです。
さらに、NHKは民間企業への受信契約業務の委託は廃止するものの、NHKが直接個人へ業務委託を行う「地域スタッフ」は存続します。そのため、BSメッセージ消去といったNHK側に証拠が残るリモコン操作は、今後も地域スタッフによる訪問を受ける可能性が高い危険な行為といえるのです。
ラジオライフ編集部
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